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真の学力

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

先日、栃木県県立高校一般選抜入試の合格発表がおこなわれました。

森戸塾としての結果については、前回の投稿でお知らせしたとおりですが、今回の入試で特徴的だったのは、群馬県の生徒が例年よりもだいぶ多く足利高校に出願したことです。

ちなみに正確な数字を見ると、一昨年の令和3年度では16人、昨年の令和4年度では18人、そして今年の令和5年度では、いっきに増えて40人となっています。

理由はいろいろと考えられますが、一番の理由は、今年度から群馬県の入試制度が変わったことにあると思います。

昨年までの群馬県入試は、2月に前期選抜、3月に後期選抜といったように、現在の栃木県入試と同じように2回にわかれていました。

それが今年度より、2月の下旬におこなわれる1回のみとなってしまいました。

また、その1回の入試のなかで、特色型選抜と一般型選抜の2段階選抜をおこなうという、今一つわかりにくい制度にもなっています。

おそらく、そのあたりのわかりにくさを避ける目的で、多くの受験生が栃木県入試に流れて来たのではないかと思います。

ちなみに、足利高校とほぼ同レベルの太田東高校の倍率を見てみると、今年は0.89で、なんと定員割れをおこしています。

このようなことは、今までであれば考えられないことでした。

また、ほかにも考えられる理由があります。

それは、共学化効果と新校舎効果です。

ご存じのとおり、足利高校は2年前の足利女子高校との合併により、現在では共学校となっています。

また、足利女子高校跡地と市民会館跡地を合わせた広大な敷地で、最新鋭の設備を備えた近代的な校舎の建設が進んでいます。

これらは、群馬、栃木を問わず、受験生たちにとってはとても魅力的な材料です。

この傾向が今年だけのものなのか、または来年以降も続くのかはわかりません。

しかし、どうなるのかわからない以上は、万全の備えをしておく必要があります。

仮に今後も群馬県の生徒たちが大量に足利高校を受験すると想定した場合、足利高校を目指す生徒はいったいどうしたらよいのでしょうか。

それは、以前までの足高受験生よりも、さらに早い段階からより高い学力を身につけておく必要があるということです。

私は大手学習塾時代に群馬県での指導経験もあります。

群馬の生徒と足利の生徒を比較しての率直な感想は、群馬の生徒は足利の生徒より断然勉強ができるということです。

まず、同じテストをやらせてみても、平均点が全然違います。

また、同じテキストで授業をしても、進み方の速さがまったく違うのです。

足利の中だけにいるとわからないことですが、残念ながらこれは事実です。

そのような生徒たちと同じ高校を目指して勝負をするわけですから、当然それなりの作戦と準備が必要です。

中3になってからあわてて勉強を始めては間に合いません。

中1の段階からコツコツと学力を積み上げていき、それを中3からの受験勉強でさらに完全なものにするのです。

このブログでもたびたび書いていますが、高校受験の結果は中3の1年間のみで決まるわけではありません。

1年生、2年生と、それまで真面目に勉強をしてこなかった生徒が、3年生になってから少しばかりやる気になって勉強をしても、それで成績が上がることはまずありません。

特に英語と数学の成績を、たった1年や半年の勉強で大きく上げることは正直かなり難しいです。

英語と数学は1年生のときからの積み上げが大切な教科だからです。

それまでの知識があやふやな状態で受験勉強をしても、ほとんど何も身につかないのです。

唯一の方法としては、最初までもどって勉強をやり直すことですが、ほかの教科の勉強もあるので、時間的に見ても完全にやり直すことはかなり難しいです。

したがって、そうはならないように、1年生の早い段階から少しずつ着実に学力を積み上げておくことこそが、唯一最善の方法なのです。

そして、そのように培った学力こそが真の学力であり、どんな場面であっても通用する学力なのです。

もう間もなく、森戸塾では春の無料講習がスタートします。

おかげさまで、新中3のクラスは満員御礼です。

大変申し訳ございませんが、入塾のご希望については、このさき仮に空席が出た場合のみのご案内となります。

ただ、新中1クラスについてはあと3名ほど受付が可能です。

今年の新中1の学年から、栃木県の入試制度も変わる予定になっています。

まだ詳細は発表されていませんが、おそらく群馬県と同じような形になると思われます。

2月の特色選抜、3月の一般選抜と、2回あった入試が1回のみになる可能性が大です。

しかし、入試制度がどのように変わろうとも、ほんとうに実力のある生徒は確実に合格できます。

制度の変更に振り回されないためにも、ぜひ早い段階からの準備をお進めください。

今日はこのへんで。

無料春期講習についての詳細です。

ぜひご覧ください。

無料春期講習のお知らせ