足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
夏が終わってもいっこうに涼しくならない日が続いていましたが、ここのところやっと秋がやってきた気配です。
教室でも時おり窓を開けて、外のさわやかな空気を感じながら授業をおこなっています。
列車が到着するたびに駅から聞こえてくる「渡良瀬橋」のメロディーがとても耳に心地よいBGMとなっています。
この森高千里さんの「渡良瀬橋」がリリースされた当時、私は千葉県の大学に通う大学生でした。
まだ足利には来たことがなく、渡良瀬橋を見たこともなかったので、時おりカーラジオから流れてくる歌詞を聴いて、何となく橋の姿を想像するだけでした。
しかし20代の終わりに、大手学習塾への就職がきっかけで、期せずして足利に住むことになりました。
住み始めてからしばらくして、夕日を背にした渡良瀬橋を初めて見たのですが、このときの衝撃は今でも忘れません。
歌の世界観そのままの美しい光景に、私は思わず息をのみました。
「夕日がきれいな街」
歌詞にもありますが、本当にそう思いました。
そして、そんな素敵な街に自分が住んでいることにとても喜びを感じました。
さて、ここのところ、小学生の保護者様からのお問い合わせが増えています。
そこで、今回は小学生の勉強について考えてみたいと思います。
森戸塾では小6を対象に、英語と算数の授業をおこなっています。
学校の授業が楽に理解できるように、算数は学校よりもやや進度を速めて授業をおこなっています。
1回の授業であまりたくさんのことは教えずに、しっかりとその単元のポイントが理解できるような授業となっています。
また、理解の定着をはかるために、毎回かならず宿題を出しており、これにより授業の復習がしっかりとできる仕組みになっています。
このような指導により、算数に対する苦手意識を克服して、学校でテストの点数を大幅に上げる子が続出しています。
また、英語は3種類のテキストを用い、1回の授業のなかで「単語」「文法」「会話」をバランスよく学習できる仕組みになっています。
文法の力がつくことはもちろんですが、何といっても特筆すべきは、リスニングの力が飛躍的に伸びるという点です。
ほとんど英語が聞き取れなかった子でも、数か月のうちに英検レベルの英文がスラスラと聞き取れるようになります。
本人たちもその進歩にビックリしている様子です。
このように森戸塾では、小学生クラスも中学生クラスに負けないくらいのすばらしい成果を出しています。
しかし残念なことに、小学生クラスは中学生クラスほどたくさんの生徒が集まりません。
私はこれには3つ理由があると考えています。
まず1つ目は、保護者様があまり早くのうちから塾代をかけたくないと考えているからだと思います。
「失われた30年」と言われるように、日本経済は長期にわたって低迷を続けています。
収入の伸びが大きく期待できないなかでは、早くから塾代をかけることに躊躇するご家庭が増えても仕方がありません。
2つ目は、小学生は中学生と違って成績が把握しにくいということです。
中学生になれば定期テストのたびに学年順位が出ます。
また、学期末には5段階の評価がつきます。
それによって、保護者様は自分の子どもの学力を客観的に知ることができます。
しかしながら、小学校ではそうはいきません。
たとえお子さんの勉強が遅れ気味でも、保護者様がなかなかそれに気づけないのです。
3つ目は2つ目に関連しますが、保護者様が小学校の勉強の重要性をあまり深く認識していないということです。
中学校の勉強は、すべて小学校の勉強の上に成り立っています。
その観点から言えば、中学校での成績は、すでに小学校の時の成績によって決まっていると言っても過言ではありません。
「その子のその後の成績は、小学校3年生の段階でほぼ決まってしまう」と言う小学校の先生もいるくらいです。
長年いろいろな子どもを見てきての、偽らざる感想だと思います。
しかしながら足利では、小学校での勉強の重要性を認識している保護者様が、圧倒的に少ないのです。
賛否はありますが、東京やその周辺地域では私立中学の受験がかなり一般的です。
多くの小学生たちが早くの時期から塾に通い、教科書レベルをはるかに超える問題に取り組んでいます。
また、最近では難関大学の合格者は、かなりの部分で都市部の中高一貫校の生徒で占められるようになってきています。
小学生の時はノビノビと遊び、受験の時期が来たら勉強すればいいという時代は、もうとっくに終わっているのです。
将来的に、それなりのレベルの大学を目指そうと考えているのであれば、なおさらその認識が必要です。
私は基本的に足利のノンビリとした雰囲気が大好きです。
しかし、勉強のことに関しては、できるだけ多くの保護者様に、他の地域から大きく遅れてしまっている足利の現状を理解していただければと思っています。
今日はこのへんで。