こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
先日、ふと思い立って「日本茶検定」なるものを受験しました。
受験に先立ってテキストを購入し、日本茶の歴史、種類、製法、淹れ方、健康効果、栽培方法、流通などについてくわしく学びました。
結果は100点満点中の97点ということで、1級を取ることができました。
それまで特に日本茶に興味があったわけではありません。
しかし、実際に勉強をしていろいろなことを知ると、ふだんの生活の中で日本茶を飲む機会がだいぶ増えました。
また、ただ何となく飲んでいた時よりも、お茶を飲む時間がとても充実したものになりました。
さらにはお茶を買う際も、欲しいものがしっかりと選べるようになり、買い物がとても楽しくなりました。
新しいことを学ぶ目的を、再発見したような気がします。
勉強の目的というと、テストの点数向上や入試での合格がわかりやすいですが、本来の目的は日々の生活や、人生そのものの質の向上なのかもしれません。
私の塾の生徒たちも、ぜひいろいろなことをしっかりと学んで、点数の面だけにとどまらず、人生そのものを充実したものにしてもらいたいと思っています。
さて、今日は勉強方法についてのお話です。
じつは、勉強には「インプット」と「アウトプット」の2つの側面があります。
インプットとは、教科書やテキストを読んで、問題を解くのに必要な知識を頭に入れることです。
アウトプットとは、頭の中に入れた知識を使って、実際に問題を解いていくことです。
このインプットとアウトプットには理想的な割合があります。
インプットが「3」に対して、アウトプットが「7」です。
長い時間勉強をしているのに、思ったほど点数が取れないというお子さんがいます。
原因として考えられるのは、インプットとアウトプットのバランスの悪さです。
勉強時間の大部分を知識を覚えることに費やしており、問題演習にはあまり時間を割いていないのです。
ここ近年「タイパ」という言葉をよく耳にします。
タイムパフォーマンスの略で、費やした時間に対して得られる効果の割合のことです。
もちろん、勉強をする際にも、このタイパは重要です。
もっともタイパのいい勉強方法は、インプットにかける時間を最小限にとどめ、アウトプットにかける時間を最大限に取ることです。
そして、それを可能にするのが学習塾の存在なのです。
その理由を見てみたいと思います。
まず、インプットはとても退屈な作業のため、1人ではなかなか長く続けることができません。
保護者様にも学生時代に、意気込んで教科書を読み始めたものの、数分もしないうちに眠気に襲われたという経験があるのではないでしょうか。
もちろん、私にもあります。
このように、インプットとは誰にとっても退屈で苦痛な作業なのです。
したがって、このプロセスをいかに効率よく短時間で済ますかが重要になってきます。
ここで学習塾の登場です。
学習塾は授業料をいただいて授業をしています。
したがって、学校よりも何倍もわかりやすい授業ができなければ、その塾が存在する意味はありません。
きちんとした塾の先生であれば、どのように指導をすれば、生徒が途中で退屈することなく、しっかりと授業を理解してくれるかを常に研究しています。
したがって、インプットを最小限の時間で済ます方法は、きちんとした塾に通い、そこでしっかりと授業を受けることになります。
つぎにアウトプットです。
問題を解けるようになるためには、問題を解く以外に方法はありません。
これは、スキーについての知識があっても、実際に滑ってみなければ、滑れるようにならないのと同じ理屈です。
そして、最終的に滑れるようになるかどうかは、どれだけ練習をするかにかかってくるわけですが、勉強もまさに同じなのです。
したがって、ここからひたすら問題演習ということになりますが、ただやみくもに問題を解けばいいというわけではありません。
塾で解き方を教えてもらった問題を中心に問題演習をおこなうのです。
ここでも塾の利点が活きてきます。
学校の授業では、実践的な問題の解き方はあまり指導しません。
どちらかというと、その元となっている理屈や理論の説明が大部分です。
したがって、学校の授業を受けただけでは、そのまま問題演習へは移れないのです。
しかし、塾の授業は問題の解き方そのものを指導します。
また、数ある問題のなかでも、重要度が高いもののみに絞って指導します。
したがって、授業を受ければそのまま問題演習に移ることができ、しかも、重要度の高いもののみを無駄なく練習することができるのです。
塾に通うためには、それなりの費用が必要となります。
しかし、しっかりとした塾を選べば、投じた費用以上の効果が得られることは確かです。
こちらは「タイパ」ならぬ「コスパ」の話となりますが、きちんとした学習塾は「コスパ」の面でも最高なのです。
今日はこのへんで。
(写真は、先日シャトレーゼで見つけたさつま芋のモンブランです。最近は秋らしい秋もなくなりましたが、気分だけでも秋を楽しみたいと思い買ってみました。お茶はもちろん日本茶で、京都は宇治の「やぶきた種」を使った煎茶です。日本茶は中国茶や紅茶と違い、茶葉を発酵させません。そのため、酵素の働きをとめるために、茶葉を蒸して熱を加えます。このときの蒸し時間が長いものを「深蒸し」といいます。渋みが抑えられてまろやかな味となるために、特に関東地方では好まれています。実際に近所のスーパーで売られている煎茶を見ると、ほとんどがこの「深蒸し」となっています。しかし、長い時間蒸したことによって、お茶特有のさわやかな香りが減ってしまうことも確かです。私は、味に渋みや苦みがややあっても、お茶本来の香りや、すっきりとした味わいを楽しみたいほうなので、見つけるのがなかなか大変なのですが、煎茶はもっぱら「標準蒸し」か「浅蒸し」を選んでいます)