こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
ジメジメとした梅雨の時期、毎年のこととはいえ、やはり気分が沈みがちになりますね。
とはいえ、西日本ではすでに梅雨明けだそうで、ここ関東でも最近はあまりにも雨が少なく、それはそれで少し心配になります。
今年の秋のお米、大丈夫だろうか――そんな不安が頭をよぎります。
お米の価格も一時期に比べれば下がってきているとはいえ、「またコメ不足にならないか」とニュースを見るたびに気になってしまう。
日本人として、お米が安定して手に入らないという状況には、どこか漠然とした不安を感じてしまうものです。
さて、そんな折、ある知り合いの塾の先生からこんなことを言われました。
「森戸先生、もっと授業料を上げてもいいんじゃない?」
たしかに、今の時代、いろいろな物の価格が上がっており、塾業界も例外ではありません。
教材費、光熱費、機器のリース代、さらには印刷代や消耗品など、見えないところで日々出費はかさんでいます。
でも、私は今のところ授業料の値上げを考えていません。
理由はただ一つ。
「保護者様へのご負担を増やすことが、どうしても心苦しい」からです。
とはいえ、改めて塾業界全体の状況を見てみようと思い、いくつかの近隣塾の授業料を調べてみました。
すると、おどろいたことに、知らぬ間にほとんどの塾が値上げをしていたのです!
森戸塾と同じような授業時間・カリキュラムで運営している塾は、軒並み月額20,000円以上。
少し前までは、月額15,000〜18,000円くらいが一般的だったのに、気づけばそれが“安い”部類になっていました。
正直に言えば、「うちも値上げすべきでは……?」という考えが頭をよぎりました。
というのも、塾運営にかかる費用は年々上昇しています。
今年は、生徒が自宅で解説動画を視聴したり、WEBで確認テストを受けたりできる学習支援システムも導入しました。
もちろん、生徒の家庭学習を支援し、私がその学習状況を把握することによって、成績がより上がりやすい環境を整えるためです。
しかし、導入にはそれなりの費用がかかりましたし、それでも保護者の皆さまから「システム利用料」のような名目で料金をいただくことはしていません。
つまり、授業料は据え置いたままで、提供するサービスの質だけは向上させているのです。
なぜそこまでしているのか。
それは、私自身が3人の子どもを育てている親だからです。
いちばん上の娘はすでに大学を卒業し社会人に。
2番目の娘はこの春に高校を卒業して大学生に。
そして、末っ子の息子はまだ小学生です。
高校入試までは、自分の塾に通わせていたので塾代はかかりませんでしたが、私の塾は中学生までの指導なので、大学受験となるとそうもいきません。
実際に、上の2人のときには、大学入試に向けて、信頼のできるほかの先生の塾に通わせました。
その先生の指導のおかげもあり、娘たちは国公立大学に進学してくれたため、授業料そのものは私立大学と比べると安く済んでいます。
しかし、それでも大学進学には、授業料や入学金のほかに、いろいろとたくさんの費用がかかります。
その現実を、自分自身の経験としてよく理解しているからこそ、「なるべく子どもの教育にかかる保護者様の負担を減らしたい」と、心から思うのです。
受験には、塾の授業料、模擬テスト代、入試の受験料など、合格するまでにさまざまな費用がかかります。
でも、それ以上に大きな出費が待っているのは、じつは「合格した後」です。
例えば、高校に入学するだけでも、制服代、体操着代、自転車代、定期代、学用品代などが一気に押し寄せてきます。
私立であれば、これに入学金や設備費などが合計で数十万円ほど加わります。
(高校無償化によって無償化されたのは「授業料」のみです。入学時に支払う入学金や施設費などは無償化の対象外です)
大学進学ともなれば、入学金のほかに、半期分の授業料、住まいを借りるための敷金・礼金、引っ越し代、新生活に必要な家電・家具など、とてもではありませんが片手では数えきれません。
だからこそ、今、私ができることは「合格するまでにかかる塾の費用をできる限り抑えること」だと信じています。
もちろん、もっともっと安くできれば、それが一番いい。
けれど、塾の運営にも多くの経費がかかっています。
現状がギリギリのラインであることを、どうかご理解いただければと思います。
それでも、森戸塾の中3生の年間授業料は、近隣の大手学習塾のほぼ半額程度におさまっているはずです。
そして、指導の質については、どこにも負けないという自信があります。
それは、過去20年間の合格実績がなによりの証拠です。
この先、物価がさらに上昇すれば、いつまでも現在の料金を維持できるかどうかはわかりません。
けれど、できるかぎり――できるかぎりがんばって、保護者様のご負担を抑えつつ、質の高い教育を提供していきたいと考えています。
日々、応援してくださる保護者の皆さまには、心から感謝しております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
今日はこのへんで。