こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
先ほどテレビで、仙台上空に謎の物体が浮かんでいるという報道がありました。
風船のようなものに何かが吊り下げられている感じですが、いったい何なのでしょうか。
危険なものでなければと思います。
そのよう話題のついでにしては、ちょっと呑気な話となりますが、私は高校時代に気球を上げた経験があります。
高校3年の文化祭の時に、クラスで何か催しをおこなうことになりました。
どういう話の流れでそうなったかは覚えていませんが、なぜか私がプランを考えることになりました。
いろいろと情報を集めていると、同じ埼玉県内に、理科部の部員たちが自作の気球を飛ばしている高校があることを知りました。
さっそくコンタクトを取り、実際に気球を飛ばす様子を見せてもらいました。
その時の様子をビデオに収めて持ち帰り、クラスのみんなに見せたところ、早速GOサインが出ました。
縫い合わせた時にきれいな球体になるように、数学の先生の助けを借りて設計図を作りました。
縫製は女子たちがミシンをかき集めておこなってくれました。
気球の下のゴンドラは男子生徒が中心となって作りました。
そして当日、農協から借りてきた除草用のバーナーを使って、内部に暖かい空気を送り込むと、気球はゆっくりとふくらみ始め、ほぼ完全にふくらむと、ふわっと浮かんで地面を離れました。
もちろん人は乗れませんし、校舎の3階ほどの高さまでしか上がりませんでしたが、とりあえず成功ということで、クラス全員から拍手が沸き起こりました。
今ではすでに50歳のおじさんとなってしまいましたが、懐かしい青春の1ページです(笑)。
ところで、学校が始まってからそろそろ3週間になります。
4月の新学年のスタートに合わせて学習塾に通うつもりだったのが、休校によってそのタイミングを逸してしまったというご家庭も多いのではないでしょうか。
そこで、今日は塾を選ぶときのワンポイントアドバイスをさせていただきたいと思います。
塾は「どこ」に通うかではなく「だれ」に教わるかで選んでください。
塾が有名だからといって、講師が優秀であるとは限りません。
これは別のページでも書いた通りです。
本当に優秀な人間は塾業界には就職しません。
学習塾業界はとてもブラックな業界です。
私もかつて大手学習塾に勤務していましたが、1日の労働時間は最低でも12時間でした。
14時間や16時間ということもザラでした。
教室責任者をしていた時は、年間の休日が50日もありませんでした。
残業代はあらかじめ給与に含まれているということで、出たことはありません。
休日出勤手当もほとんどもらったことはありません。
つねに心身共に疲労の限界でした。
これは大手の学習塾であれば、どこでも大差はないと思います。
せっかく大学まで出たのに、いったい誰が喜んでこのような業界に入るでしょうか。
事実、教育産業は外食産業とならんで、大学生が就職先として選びたくない業界のナンバーワンです。
ですから、ズバリ言えば、学習塾業界は、ほかの業界に就職することができなかったか、または、いったん就職したけれど、その仕事を続けることができなかった人が入る業界というわけなのです。
正直に告白すると、私自身もそうでした。
学習塾の世界には進んで入ったわけではありません。
しかし、しばらく続けていく中で、私はあることに気づきました。
優秀な人間ではないけれど、自分にはこの仕事に対する「適性」があるのではないかといことです。
大手学習塾時代の私の授業は、どんな生徒からも「わかりやすい」と評判でした。
授業力の高さは社内でも評価が高く、ぜひ参考にしたいと、新入社員がビデオカメラを持って私の授業を見に来ることもたびたびでした。
そして、33歳の春、これなら十分に独り立ちができると確信した私は、森戸塾を立ち上げたのです。
当時、同じ社内に合計150名ほどの正社員講師がいましたが、私と同じように評価が高い講師が数名ほどいました。
しかし、150名中のたった数名ですから、たとえその塾の生徒であっても、そのような講師に教わることができる確率はとても低いものでした。
宝くじとまではいきませんが、大手学習塾で指導の上手な講師に当たる確率は、とても低いと言わざるを得ません。
それでは、その数名の講師は、現在いったい何をしているのでしょうか。
私と同じように、大手学習塾を辞めて自分の塾を立ち上げたのち、今なおしっかりと経営を続けています。
宣伝力が乏しい個人経営の塾は、大手学習塾以上に「中身勝負」です。
しっかりとした指導力がなければ長く続けていくことは不可能です。
長く続いているということが、そのまま信頼できる証なのです。
個人の塾であれば「だれ」に教わるかは明確です。
塾選びで成功して、担当講師で失敗するということはありません。
今日はこのへんで。