こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
昨日は梅雨空が戻ってきました。
梅雨のない北海道がうらやましいです。
しかし、この季節の植物は元気いっぱいです。
我が家の朝顔はつるを伸ばすペースが急に速くなり、葉っぱも一段と大きくなりました。
全体として前より活き活きとした感じで、すでにつぼみもいくつかつけ始めました。
人間にとってはうっとうしいこの季節も、植物の成長にとってはなくてはならない、とても重要な季節であることを実感します。
さて、およそ3か月にわたる休校を経て、今月から学校が再開されました。
この3か月の休校は、子どもたちにさまざまな影響を与えました。
その中でも特に無視できないのは、子どもたちの学力格差が、以前よりもかなり大きく広がってしまったことです。
ある教員に聞いた話によると、この3か月で開いた学力の差は非常に大きく、もはや学校側の努力だけでは埋めることができないレベルだそうです。
学校が休みだった3月から5月までの間、森戸塾は通常通り授業をおこないました。
長期にわたって授業をストップすれば、生徒たちの学力が、取り返しのつかないくらいに下がってしまうことが明らかに予想できたからです。
また、長期にわたって勉強する機会がなければ、学力だけではなく、学習に対する意欲そのものが失われてしまいます。
そうなってからでは、本当に取り返しがつきません。
まわりを見ても、足利市内の学習塾は、ほとんどが通常通りに授業をおこなっている様子でした。
したがって、学習塾に通っている子は、学校の休校期間中もきちんと学習を継続していたことになります。
いっぽう、そうでない子の場合、その期間の学習はほとんど空白です。
1週間や2週間であれば、その差は微々たるものでしょう。
しかし、3か月ともなるとさすがにそうは言えません。
3か月は1年の4分の1にあたります。
通常であればその間にいくつもの単元を学習します。
そして、もちろん、これは1教科だけの話ではなく、すべての教科について言える話ですから、この3か月の間についた差は、かなりのものになるはずです。
この前、ある中1の塾生と、こんな感じの話をしました。
「学校の勉強はどう?」
「前もって塾で勉強してるからすごくラクです」
「それはよかった」
「わからない子が聞いてくるので、たまに教えてあげたりしてます」
新中1の場合、4月からスタートしてまだ実質2か月ほどしか経っていませんが、私の塾の生徒たちは着実に実力と自信を積み重ねています。
本来であれば、学習塾の役割は学校の勉強の「補完」です。
しかし、今回のように学校そのものがストップしてしまっていた状況においては、ふだん以上に学習塾が果たす役割が大きかったと言えます。
学習塾は通うのにお金がかかりますし、送迎などの手間もかかります。
通わずに済むのであれば、それに越したことはありません。
しかし、現実的な話として、一般的なお子さんが、学校の勉強だけで成績を上げたり、志望校に合格したりするのは正直言って難しいです。
どうしても学校以外でのきちんとした学習の場が必要です。
それでは、テレビでさかんにCMを流している「通信添削」はどうかと言うと、よほどやる気のあるお子さん以外は無理です。
手つかずの教材が毎月たまっていくだけです。
やはり、学習塾の「補完」がない状態では、中学生の勉強は成り立たないのです。
足利地域の県立高校は、毎年競争倍率が低いので、合格する子の数に対して不合格になる子の数は圧倒的に少数です。
しかし、不合格になってしまった子たちの大部分は、塾に行っていなかったか、行くのが遅すぎた子たちなのです。
もちろん、塾に行っても、やるべきことをやらなければ成績は上がりません。
ですから、行きさえすればいいというものでもありません。
しかし、塾の講師は「受験指導のプロ」です。
プロの指導を受けた子と、ただ我流で勉強をしていた子では、結果に違いがあって当然です。
よく、このようにおっしゃる保護者様がいます。
「塾は子どもがやる気になってから行かせたいと思います」
わからなくはないですが、プロの立場から言わせていただくと間違いです。
ただ待っているだけでは、いつまでたってもやる気にはなりません。
やる気というのは、勉強をして成績が上がったことにより、その結果として表れてくるものだからです。
勉強をして成績が上がったことによる自信が、その子にやる気をもたらすのです。
某学習塾のCMに「やる気スイッチ」というのがありますが、本人以外の人間がやる気スイッチを押すことはできません。
スイッチを押せるのは本人だけです。
しかも、それは何かを考えた結果ではなく、実際に行動をした結果です。
人間は、考えで気持ちを変えることはできません。
気持ちを変えることができるのは行動だけです。
やる気はさておき、まずは行動です。
今日はこのへんで。