こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
九州を中心として、あちこちで大雨の被害が出ています。
これを書いている現在、足利でも台風のような横なぐりの雨が降っています。
地球温暖化による気候の変化は、どうやら本物のようです。
昨年のような大型台風が、今年もまたやって来るかもしれません。
もはや「想定外」という言葉には意味がないようです。
今までの「常識」や「基準」といったものはいったんすべて白紙にして、私たちはこれからさまざまな物事に向かい合っていかなければならないようです。
さて、学校が再開されてから1か月あまりが経ちました。
今年はいろいろなことが例年と違うために、私の塾でも授業の進度にだいぶ気を使っています。
生徒に「今、学校でどのへんやってるの?」とたびたび聞いて、学校の進度を細かく確認しています。
すると、驚くべき返事が返ってくることがあります。
「えっ?もうそんなとこやってるの?」と、思わずビックリしてしまうほど進度が速い学校があるのです。
特に速い学校では、何もなく4月から授業が始まっていたら、現在の時点で学習していたであろう単元にすでに入っているのです。
例年であれば3か月ほどかけて学習する内容を、たった1か月で進めた計算です。
機動戦士ガンダムに出てくる、シャアの赤いザクではありませんが、まさに「通常の3倍のスピード」です。
「いったい、どうやったらそんなに速く授業を進められるんだろう?」
同じく生徒たちに勉強を教える立場の者として、とても不思議に思います。
実際に聞いてみると、生徒たちもだいぶ授業の進みが速いと感じているようです。
しかし、学校の立場からすれば、これは致し方がないことです。
いっこうに収束する気配のないコロナ禍の中で、再び学校が休校になる可能性はゼロとは言えません。
そのようなときのことも考えれば、カリキュラムは進められるときに進めておきたいというのが学校の先生の本音でしょう。
ですから、この件についてはだれも責めるわけにはいきません。
しかし、現実問題として、勉強がわからなくなる生徒の数がいっきに増えるのは確実です。
これは無視できない問題です。
そこで、例年以上に役割が増してくるのが学習塾です。
通常よりもだいぶ速いスピードで進めているということは、学校の授業にはかなり「粗い」部分があるはずです。
したがって、今年度の学習においては、その部分を生徒自らがしっかりと「補てん」していく必要があるのです。
しかし、それを自分ひとりの力でおこなうには、ある程度の基礎学力と強い意志が必要です。
自ら机に向かい、ひとりで学習を進めていけるだけの学力と忍耐力が必要というわけです。
しかし、このような生徒はごくわずかしかいません。
残念ながら、大部分の生徒は、そのような力を持ち合わせていません。
そこで、しっかりと学習を進めていくためには、助けとなる「他人の力」が必要なのです。
それが「学習塾」というわけです。
学習塾に通っている子とそうでない子では、学力に歴然とした差があります。
「宣伝でそんなことに言ってるんだろう」と思われるかもしれませんが、ウソではありません。
厳然とした事実です。
塾に通っている子たちは、その分だけ長い時間をかけて勉強し、毎日それなりの訓練を積んでいるのです。
また、保護者様はそのために高い授業料を毎月支払っています。
手間や時間やお金をかけた人と、そうでない人の結果が同じわけがありません。
確かに、塾に通っても結果が出ないこともあります。
しかし、それはよほど本人にやる気がないか、塾の指導がどうしようもないかの場合です。
「勉強はしなくちゃいけない」
この「当たり前のこと」が最低限わかっている子であれば、きちんとした学習塾に通うことによって、効果は必ず出ます。
塾に通うためには、毎月の授業料や車による送迎など、保護者様にも大きな負担がかかります。
「できるだけ様子を見て、どうしてもダメなら、その時に考えよう」
このようにお考えになるご家庭が多いのもうなずけます。
しかし、今年のように学校が完全には機能していない状況では、塾に行っている子とそうでない子の差は、例年以上に大きなものとなってしまいます。
また、塾の立場からどうしてもお伝えしておかなければならないことがあります。
「どうしてもダメ」な状態になってから塾に来たお子さんは、ほとんどの場合、すでに「取り返しが不可能」となってしまっています。
いつもの年ですらそうですから、今年に関しては、その可能性はもっと大きいと言わざるを得ません。
勉強はするべき事を「するべき時」にしなければ意味がありません。
過ぎてしまった時間は取り戻せません。
その「するべき時」をしっかりと見極めてあげることも、親として必要なことではないでしょうか。
今日はこのへんで。
(追記:中3はあと1名で締め切りとなります。)