満員御礼

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

なかなか梅雨が明けません。

天気予報を見ると、8月5日まで晴れマークが見あたりません。

この憂うつな季節がまだ続くのかと思うと、かなり気が滅入ります。

1日も早く太陽がギラギラと照り輝き、蝉の声がうるさいくらいに鳴り響く本格的な夏になってもらいたいものです。

しかし、人間とは勝手なものです。

そうなればなったで、こんどは「あっち~、やってらんね~、早く涼しくなんないかな~」なんて言っている自分が容易に想像できます。

夏は北海道で過ごし、冬は沖縄で過ごす。

そんな生活が手に入るよう、サマージャンボ宝くじでも買おうかなと考えています(笑)。

さて、今年度も中3クラスが満員御礼となりました。

目立った宣伝もしていない小さな塾に、今年も教室いっぱいの中3生が集まってくれました。

来年の3月には全員が志望校合格を勝ち取って、笑顔で森戸塾を巣立っていけるよう、全力で指導したいと思います。

私が森戸塾を作ったのは今から17年前です。

大手学習塾を退職したのちに、いまよりも駅に近いテナントの一室を借りてのスタートでした。

オープン当初は、ほんとうに数えるほどの生徒しか集まりませんでした。

正直これでは生活できないと思い、会社を辞めて独立したことを後悔しました。

しかし、2か月、3か月と経つうちに、だんだんと生徒が集まりだしました。

そして、半年を待たずして、何とかやっていける目途が立ちました。

それから17年。

ほんとうにあっという間でした。

独立当時はまだ30代前半の「青年」だった私は、今や50代の「おっさん」になりました(笑)。

ところで、たびたび書いているように、私はもともと足利の出身ではありません。

生まれも育ちも埼玉県です。

埼玉県の熊谷市で生まれ、大宮市(現さいたま市)で育ちました。

北関東にやってきたのは20代の後半です。

ある大手学習塾の社員として就職するためです。

しかし、当時住み始めた場所は足利ではありませんでした。

そんなある日、たまたま足利を訪れる機会がありました。

渡良瀬橋を通って市の中心部に入ると、そのとき初めて見た足利の美しい風景に心を奪われました。

「ここに住みたい!」

渡良瀬橋の歌詞ではありませんが、私は真剣にそう思いました。

チャンスが半年後に訪れました。

社内で異動があり、それにともなって会社が社宅として足利に部屋を借りてくれたのです。

思いがけずに幸運な形で、私の足利生活がスタートしました。

歴史の香りと自然にあふれた街での生活に、私は大満足でした。

しかし、当時はまだ独身だったこともあり、いずれは実家のある埼玉に戻ろうと考えていました。

定住することまでは考えていなかったのです。

しかし、結婚して家庭を持ち、子育てに夢中になっている間に、すっかり足利に根を下ろしてしまいました。

そして、そんな中で、足利で自分の塾を開こうと、いつしか計画を練り始めたのです。

しかし、そのことを話すと何人もの人たちから反対されました。

「足利で商売ができるのは足利の人間だけ」だからだそうです。

足利ではよそ者を受け入れたがらない土地柄なので、外から来た人間が商売をしてもうまくいかないということらしいのです。

しかし、若い頃の私は今よりもかなりとがっていて、そう言われるほどに闘志がわいてきました。

「そんなもん、やってみなけりゃわかんないだろ!」

そして、まわりの反対をよそに計画を実行に移したのです。

苦労したことも多々ありました。

しかし、実際は「案ずるより産むが易し」でした。

たくさんの人たちに支えられて、森戸塾は長年にわたって風雪に耐えています。

数ある学習塾の中から森戸塾を選んでくださり、大切なお子様を預けてくださった数多くの保護者様。

森戸塾を積極的に宣伝してくださり、たくさんの生徒をご紹介くださった数多くの保護者様。

いろいろとご迷惑をおかけしているのにもかかわらず、つねに温かい目で見守ってくださっている近所の方々。

ほんとうにありがたい条件でテナントを貸してくださっている大家さん。

足利はよそ者を受け入れない土地柄どころか、そよ者の私を最大限受け入れてくれました。

本当に感謝しかありません。

私には3人子供がいます。

もちろん、3人とも足利生まれの足利っ子です。

1人は現在、大学に通うために足利を離れていますが、あとの2人は市内の中学校と小学校に通っています。

そういった意味では、保護者様とは「ともに足利で子育てをしている仲間」であると思っています。

同じ兄弟であっても個性がさまざまで、子育ては決して同じようにはいきません。

仕事で教育に携わる身でありながら、子育ては本当に難しいと感じています。

はじめて親になってから20年ほどが経ちますが、未だに何が正解なのかわかりません。

そのような思いをぜひ、これからも保護者の皆様と共有できたらなと思います。

今日はこのへんで。