こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
以前にも書きましたが、私は学習塾のかたわら、行政書士の仕事もしています。
とはいっても、行政書士会に登録して事務所を開いたのが昨年の12月ですから、まだバリバリの新人です。
12月といえば、学習塾にとっては繁忙期の入り口であり、そこから入試が終わる3月までは怒涛の忙しさです。
したがって、塾の仕事がどうにか落ち着きを取り戻したこの時期からが、行政書士としての本格デビューです。
昨日の日中は、足利市のおこなっている外国人相談の相談員を担当させていただきました。
外国人の方々が日本に滞在するためには、滞在の目的にしたがった「在留資格」というものが必要です。
その在留資格を得るためには、法務省の出入国在留管理庁というところに申請を出す必要があります。
そのための書類などを作成し、申請のサポートをおこなうのも行政書士の仕事です。
現在はコロナ禍によって、外国との往来が極端に制限されていますが、それが落ち着つけば、以前のようにますます外国人が増えることが予想されます。
ですから、学習塾の仕事とともに、社会のための重要な仕事の一端を担っているという自覚を持って、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
さて、前回も書きましたが、新学期が始まり、森戸塾にもたくさんの新入塾生が入ってくれました。
各学年ともにかなりの人数ではありますが、全員の顔と名前はすでにしっかりと覚えました。
しかし、生徒たちのことをもっと知りたいと思い、以前からいる生徒も含めて、塾生全員に簡単な自己紹介文を書いてもらいました。
そして先週末、それらにじっくりと目を通しました。
すると、そこには塾にいるときの姿からはわからない、彼らの意外な一面がたくさん書かれていました。
「へぇ~、こんなことに興味があるんだ~!」
「へぇ~、こんなことができるんだ~!」
こんなふうに、1枚、1枚読みながら感心しきりです。
塾の先生をしていると、どうしても子どもたちを勉強中心に見てしまいます。
「あの子は成績がいい」とか「あの子は成績がイマイチ」などです。
しかし、勉強が苦手な子であっても、勉強以外のところでは、得意なことや人に自慢できることがたくさんあるわけです。
私はふと昔のある出来事を思い出しました。
それはまだ塾の講師になる前のことです。
ある知り合いの方に、当時中学生だった息子さんの家庭教師を頼まれました。
「だいぶ英語が苦手なので見てやってほしい」とのことでした。
とても素直な子で、私の指導にもよくしたがってくれたため、しばらくすると成績が上がり始めました。
そして、指導を開始して半年ほど経つころには、見違えるような成績になりました。
すると、その知り合いの方がこんなことを教えてくれました。
学校の先生から、学校での様子が以前とはだいぶ変わったと言われたそうなのです。
以前までは、どちらかといえば消極的なタイプだったのが、いろいろなことに積極的になり、明るい表情がだいぶ増えたということらしいのです。
どうやら、勉強ができるようになって、だいぶ自分に自信がついたようです。
実は、私にも同じような経験があります。
中学入学早々「落ちこぼれ」となってしまった私は、何事にもあまり自信の持てない生徒でした。
したがって、日々の学校生活も、あまり楽しいものとは言えませんでした。
しかし、塾の先生にしごかれ、一念発起して勉強に取り組んだことがきっかけで、成績が急上昇しました。
これにより、もちろん勉強に自信がつきました。
しかし、自信がついたのは勉強だけではありませんでした。
なんとなく、自分全体に自信がついたような気がしたのです。
それからというもの、勉強以外のことにも自分から積極的に取り組めるようになり、以前にくらべると、学校生活がだいぶ楽しいものになりました。
人により、得意なものはさまざまです。
スポーツが得意。
絵が得意。
歌が得意。
作曲が得意。
動画の編集が得意。
機械をいじるのが得意。
人を笑わせるのが得意。
どれもがすばらしい才能です。
しかし、学生であるうちは、あらゆる場面において、まずは「勉強」が得意かどうかが評価の基準となってしまいます。
それにより、自分に自信を持てないでいる子どもたちがたくさんいるのです。
実にもったいない話です。
ですから、私は生徒たちにいつもこう言います。
「勉強なんて、やれば誰だってできるんだから、とりあえずやっちゃえばいいじゃん!」
勉強なんて、やれば誰でもできるのです。
成績の良し悪しは、頭がいいか悪いかではありません。
勉強をやるかやらないかだけです。
中学レベルの勉強に、特別な才能は要りません。
それをやらないで、いつまでも自分に自信が持てないでいるのは、とてももったいないことです。
ですから、もう一度だけ言います。
やっちゃえばいいじゃん!
今日はこのへんで。