こんにちは。足利の学習塾　森戸塾の森戸です。

相変わらず暑い日が続いています。

教室のエアコンもまだ連日フル稼働です。

しかし、授業がおわったあと帰宅の途につくと、夜はさすがにあちこちから秋の気配を感じることができます。

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる

（秋が来たということは、目に見える景色からははっきりとはわからないが、風の音で秋の到来にはっと気づきました）

古今和歌集に収められている、藤原敏行の有名な歌ですが、まさにこの歌のようです。

吹いてくる風が明らかに今までとは違っています。

秋を感じさせる爽やかな風です。

また、道路わきの植え込みからか、鈴虫やコオロギたちの歌声がしきりに聞こえてきます。

しかも、昨晩は月に薄い雲がたなびいており、まさに秋の夜といった風情を醸し出していました。

日中はまだ夏の様子が続いていますが、それでも秋は確実に訪れているようです。

さて、８月２５日に実施した中３生の下野テストの結果が昨日返ってきました。

私の塾では毎年８月の中３下野テストを、夏期講習の成果を測るためのテストと位置づけています。

夏期講習を経て、６月に受けた下野テストからどれだけ成績が上がっているかを見るために実施しています。

夏期講習の目的は、長期的に見れば志望校合格です。

しかし、受験までにまだ半年以上の期間があり、目的とするにはやや大雑把であるため、生徒たちのやる気につながりにくいことも事実です。

そこで、私の塾では８月の下野テストで６月の結果を上回ることを目標とし、それを達成するためにおこなうのが夏期講習ということになっています。

その結果、毎年たくさんの生徒たちが、夏期講習後に成績を伸ばすのですが、今年の３年生たちの結果には正直驚かされました。

なんと、ほぼ全員の生徒が成績を伸ばしており、なかには偏差値を１０以上伸ばしている生徒もいたのです。

そして、なんといっても特筆すべきは、前回ではわずかしかいなかった偏差値６０以上の生徒が、今回のテストでは大幅に増えたことです。

さらに言うと、すでにこの時点でほとんどの生徒が第一志望に手が届きそうなところまできており、あとはそれをより確実にしていく段階まで来ています。

例年のこの時期であれば、ここからかなり無理をさせないと、志望校に手が届くかどうかわからない生徒も少なくありません。

したがって、今年の３年生たちの仕上がりの早さに私自身かなり驚いています。

では、この結果をもたらした理由はいったい何なのでしょうか。

じつは今年の夏期講習ですが、例年とは違ったところがあります。

内容と総時間数はそのままに、日程を昨年までとはだいぶ変えました。

昨年までは、５０時間の授業を、１日５時間、１０日間の日程でおこなっていました。

しかし、今年は前半と後半に分けて、前半は１日３時間の１０日間、後半は１日２時間の１０日間として、５０時間の授業を合計２０日間でおこないました。

しかも、すべての授業を午前中におこない、午後はいっさい授業をおこないませんでした。

じつは、これには私なりのねらいがありました。

午後を完全にフリーにすることにより、生徒たちにその日の授業の復習をその日のうちにおこなわせたいと考えたのです。

授業の成果は、そのあとの復習があってこそはじめて現れます。

仮に授業を１００時間受けたとしても、それにともなう復習がなければ、授業をうけたことによる成果は０です。

しかし、しっかりと復習をおこなえば、成果は何倍にもなって返ってきます。

そして、自分でも信じられないような成績アップを経験することができるのです。

したがって、私は生徒たちに、授業を終えて帰宅したあと、空いている午後の時間を使って、その日のうちに復習をおこなうよう、何度も何度も指示をしました。

そして、彼らがそれを忠実に守ってくれたのが今回の結果というわけです。

復習は実際におこなってみると、思っているほど面倒なものではありません。

また、そんなに長い時間もかかりません。

必要とされる努力の量はごくわずかです。

しかし、このちょっとした努力ができるかできないかによって、手にする結果はほんとうに大きく変わってきます。

また、効果を得るには守らなければならないポイントがいくつかあります。

私の塾ではその点について、授業の折々に細かく指導をしています。

１つだけ書きますと、洗剤か何かのCMで「その日の汚れその日のうちに」というのがありました。

それと同じで、勉強については「その日復習その日のうちに」です。

講習とは違い、ふだんの塾の授業が終わるのは夜の遅い時間ですから、その日のうちが無理であれば、翌日までには必ずおこなってください。

授業から復習までの期間が空いてしまうと、復習そのものが大変になってしまいます。

さらには、せっかくがんばってもあまり効果が期待できなくなってしまいます。

今日はこのへんで。

（写真は先日、新千歳空港に現れたしんちゃんとシロです。地球温暖化の影響で、最近では北海道の夏もかなり暑くなったようです。北海道の知人によると、少し前まではエアコン不要だったのが、最近ではエアコンがないと夏はつらいそうです）