勉強した“気”では終わらせない――補習ゼロでも森戸塾が結果を出せる理由

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

6月になると、毎年恒例の「中3下野新聞模擬テスト」が実施されます。

森戸塾でも、例年すべての中学3年生にこの模試を受けてもらっています。

その理由は明快です。

これから本格的に始まる受験勉強に向けて、まずは今の自分の立ち位置を正確に把握しておいてほしいからです。

自分の現在地がわからなければ、どこに向かうべきかもわからない。

これが受験勉強の第一歩です。

ただ、毎年のように返却された成績表を見て落ち込む生徒が少なくありません。

想像以上に偏差値が低かったり、志望校判定がよくなかったりして、「こんなにできないのか…」とショックを受ける生徒もいます。

しかし、私は毎年言っています。「ここからが本番だよ」と。

森戸塾では、来月から夏期講習が始まります。

なんと合計20日間。昨年度はこの夏期講習がきっかけとなって、成績が一気に上昇した生徒が続出しました。

特に、授業だけでなく、その内容を徹底的に復習させたことが大きかったと感じています。

6月の段階では偏差値60を超える生徒はほんの一握りしかいませんでしたが、夏期講習後に行われた8月の模試では、偏差値60を超える生徒が続出。

生徒自身も「復習のすごさ」を実感していました。

さて、塾がおこなうサービスにはいろいろなものがありますが、「無料補習」もそのひとつとして挙げられます。

私がかつて勤めていた大手学習塾でも、この無料補習が非常に多く、定期テスト前には深夜、土曜日、日曜日までも返上して長時間にわたり補習が行われていました。

入試直前ともなれば、日付が変わったあとまで塾に残って指導することも珍しくありませんでした。

さらに、生徒が「成績が上がらないから辞めたい」と言えば、慌てて補習を行い、引き留める…そんな光景もよく見られました(笑)。

しかし、それで成績が劇的に上がったかというと、答えはNOです。

それどころか、弊害の方が大きかったのではないかと、今では感じています。

講師陣は慢性的な長時間労働と休日出勤を強いられ、離職率は非常に高くなっていました。

入社後1年ももたずに辞めていく社員も珍しくなく、3年もいればほぼベテランの扱いでした。

私自身、当時は帰宅時間が深夜2時や3時という日も珍しくなく、日曜日は休みのはずなのに、実際に休んだ記憶がほとんどありません。

また、補習が常態化していたことで、生徒たちにも緊張感がありませんでした。

補習に出ていることで「なんとなく勉強した気」になってしまい、本来やるべき家庭学習が疎かになる生徒が多かったように思います。

ところで話はそれますが、これは、私が高校生だった頃のエピソードです。

3年生に進級する少し前、同じ学校の友だちのひとりが「俺、東京の予備校に通うことにしたよ」と言いました。

「週何日通うの?」と聞くと、「週5日で通う」とのこと。

私たちの高校は埼玉県の浦和にあり、東京までは電車で30分ほど。

毎日通ってもそれほど苦にはならない距離です。

それでも、私は「気合入ってるなあ~」と感心しました。

ところが、1年後の3月、卒業間近になって入試結果を聞くと、なんと全敗。

1校も合格しなかったというのです。

当時の私は驚きました。

週5日も予備校に通っていたのだから、どこか1校くらいは受かるのが当然だろうと思っていたからです。

でも今なら、その原因がはっきりとわかります。

彼は、おそらく授業を受けるだけで満足してしまい、復習をほとんどしていなかったのだと思います。

そんなに毎日遅くまで予備校に通っていたら、家で復習する時間など取れなかったはずです。

授業や補習は、受けただけでは点数に結びつきません。

受けた内容を自分でしっかりと振り返り、身につけて初めて「知識」となり、それが点数につながるのです。

だから、復習のない授業や補習は、ほとんど無意味。むしろ、時間の浪費でしかありません。

話を戻すと、塾の無料補習も、復習があってこそのものです。

しかし、多くの塾ではそこまでの指導がなされていません。

生徒自身も、補習に出ることで「やった気」になってしまい、家庭学習を軽視してしまう。

このような状況では、何時間補習を行っても効果は期待できません。

結局、それは塾側が「うちはここまでやっています」とアピールするためのパフォーマンスに過ぎないのです。

森戸塾では、土曜補習以外には基本的に無料補習は行っていません。

その代わり、ふだんの授業をものすごく重視しています。

具体的には、しっかりと集中させたうえで、授業の中で徹底して理解させます(もちろん、もしわからないところがあれば授業後にいつでも質問OKです)。

そして、それを家で復習させることを徹底します。

「教えて終わり」には決してしません。

この方針によって、生徒たちに無駄な負担をかけることなく、しかも確実に点数を取らせることができています。

事実、このように小さな塾ではありますが、各中学校のトップクラスの生徒が数多く在籍しています。

そして、入試の合格率もほぼ毎年100%です。

大量の補習をおこなうことによって、いったい誰が得をするのでしょうか。

講師は疲弊し、生徒は勉強した気になるだけ。

それならば、「復習重視」の学習スタイルを徹底するほうが、はるかに成果につながると私は確信しています。

さて、来月からは夏期講習が始まります。

今年の夏も、生徒たちが自分自身の限界を乗り越え、大きく成長する夏になるよう、全力で指導にあたるつもりです。

ただ知識を詰め込むのではなく、「自分の力で考え、解き、復習する」力を養っていくこと。

それが受験を突破するだけでなく、高校に入ってからも自立して学び続ける力につながると私は信じています。

この夏、生徒たちと一緒に、ひとつ上の自分を目指します。

今日はこのへんで。