こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
昨日の日曜日、今年はじめての中学3年生対象の下野テストを実施しました。
通常、この模試は午前中からスタートするのですが、今年は総体がまだ終わっていない生徒も多かったため、夕方からのスタートとなりました。
試合を終えて、そのままの足で塾に駆けつけてきた生徒もいました。
きっと身体はクタクタ、気力も尽きかけていたことでしょう。
しかも、昨日は本当に暑かった。
夏の到来を思わせるような日差しと気温。
そんななか、炎天下で試合に出場し、その後に夜遅くまでのテストに取り組む――言葉にすれば簡単ですが、実際にその状況を想像すれば、彼らの努力と根性には頭が下がる思いです。
ほんとうに、えらいと思います。
この下野テストを皮切りに、いよいよ本格的な受験勉強がスタートしました。
森戸塾の中3生たちにとって、これからの数か月は、まさに人生で最初の「本気の勝負」となります。
昨年度は、おかげさまで塾生全員が第一志望の高校に合格するという素晴らしい成果を出してくれました。
今年もその実績を継続できるよう、生徒とともに全力で取り組んでいきたいと思っています。
さて、私はいつも生徒たちにこう話しています。
「受験勉強には2つの目的がある」と。
ひとつ目は、当然ながら「志望校への合格」です。
これは受験勉強の直接的な目的であり、誰しもが目指す明確なゴールです。
しかし、私がより大切にしているのは、もうひとつの目的です。
それは「人間としての成長」です。
生徒たちは、受験勉強を通じて、知識だけではなく、もっと本質的な何かを学びます。
それは、「頑張ることの大切さ」と「自分のことを大切に思う気持ち」です。
頑張ることの大切さは、言うまでもありません。
およそ1年間という長期にわたり、自分で掲げた目標に向かい、さぼりたい、怠けたい、逃げたいという気持ちと戦いながら、一歩一歩努力を積み重ねていく。
それは、とても根気のいることです。
ときには不安に押しつぶされそうになる日もあるでしょう。
でも、そうした困難を乗り越えたとき、初めて「ここまで頑張ってきてよかった」と心の底から思える瞬間が訪れるのです。
そしてその経験こそが、「人は頑張ることができるんだ」「努力には価値があるんだ」という信念を育てます。
もう一つは「自分を大切に思う気持ち」、つまり自己肯定感です。
受験生の多くは、受験勉強を始める前、「自分は本当にやれるのだろうか?」「最後まで頑張れる自信がない」と、不安を抱えています。
しかし、多くの生徒は受験が近づくにつれて、自然と真剣になり、終わってみれば「思っていたより頑張れたな」と感じるようになります。
そうして、「ここまで頑張れたんだから、自分もなかなかやるじゃん」と、自然と自信がつくのです。
この自己肯定感は、今の日本の子どもたちにとって、特に大切なものだと思います。
国際的な比較でも、日本の子どもは自己肯定感が極端に低いと言われています。
自己肯定感が低いと、自暴自棄になりやすく、感情的な判断に流されたり、無気力になったりと、あらゆる面で悪影響が出てきます。
中学生や高校生という年齢は、多感で不安定な時期です。
一時的な感情で、思いもよらない行動をしてしまうこともあります。
だからこそ、少しでも早いうちから、「自分には価値がある」「自分を大切にしよう」という気持ちを育てる必要があります。
理想を言えば、「ありのままの自分を認める」ことが本当の意味での自己肯定感です。
しかし、何もしない状態で自己肯定感を高めるのは、正直なところ難しいと思います。
だからこそ、「何かに本気で取り組んだ」という経験が必要なのです。
受験勉強は、その経験にぴったりです。
森戸塾の中3生たちは、毎年、本当に受験までよく頑張ります。
そして、高校に進学してからも、そのままの勢いで勉強に、部活動に、学校行事にと、精力的に取り組み、まさに充実した高校生活を送っています。
いっぽう最近、少し気になることがあります。
それは、少子化の影響で、県立高校をはじめ、入試倍率が大きく下がってきているという現実です。
定員割れで1.0倍を下回る高校も珍しくなくなってきました。
受験生や保護者にとっては、高校に「入りやすくなった」わけですから、何も悪いことのようには感じられないかもしれません。
むしろ歓迎すべきことと思われるかもしれません。
しかし、これは本当に良いことなのでしょうか?
私は、必ずしもそうではないと感じています。
なぜなら、「努力せずに手に入れたもの」には、人は価値を感じないからです。
逆に、苦労して手に入れたものは、何よりも大切にします。
高校無償化の影響により、少しずつではありますが、近年、私立高校を選ぶ生徒が増えてきています。
それ自体は悪いことではありません。
本人がその高校を本当に希望していて、明確な理由があるのなら、むしろ素晴らしい選択です。
しかし、私立高校は単願などで受験をすれば、県立高校と比べて入試のハードルがかなり低くなります。
素行などに大きな問題がなければ、ほとんど受験勉強らしい勉強をしなくてもほぼ合格できます。
また、私立高校の入試は1月早々に終わってしまうため、県立高校よりも2か月も早く合格が決まります。
したがって、ただ「受験勉強をしたくないから」「受験を早く終わらせたいから」という理由で安易に私立を選ぶと、高確率でその高校生活は実りのないものになります。
簡単に入れる高校ほど、途中での退学率が高いという傾向もあるのも事実です。
子どもの数が多く、どこの高校でもそれなりの倍率があった時代には、こうした問題はあまり表面化ていなかったかもしれません。
しかし、今だからこそ考えるべき課題です。
高校入試は、「入ること」が目的ではありません。
「入ってからどう過ごすか」「卒業後どう成長するか」が何よりも重要なのです。
だからこそ、森戸塾では、ただ合格させるだけの受験指導はしていません。
「合格後の未来」までを見据えて、子どもたちにとって本当に価値ある進路選び、そして人間としての成長を一緒に考えながら指導していきます。
他の塾との違いは、まさにここにあります。
勉強を教えるのは当たり前。
けれど、それだけで終わらせてはいけない。
私は、生徒たちが「自分を信じられるようになること」こそが、塾としての最大の使命だと考えています。
受験勉強を通して、自分と向き合い、自分を大切にできるようになる。
そんな中学生を一人でも多く育てていきたい。
それが森戸塾の目指す姿です。
今日はこのへんで。
