教えます!理想の塾の創り方

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

5日の日曜日は、中3の下野テストでした。

朝の9時からテスト開始だったため、8時にはすでに教室にいました。

その前日の土曜日は、夜の10時まで授業をおこなっていたので、家にはほとんど寝に帰っただけです。

めったにないハードスケジュールですが、独立前に勤めていた大手学習塾では、このようなことが日常茶飯事でした。

入社するとき、日曜日は休日と聞かされていましたが、実際にはほとんど休んだ記憶がありません。

1日の労働時間は毎日軽く12時間を超えていて、日付が変わる前に帰宅できた日は1日もありませんでした。

そして、そのような厳しい労働条件にもかかわらず、休日出勤手当や時間外手当をもらったことは1回もありません。

実はそのことについて、一度だけ会社に異議を申し立てたことがあります。

しかし、すべての手当てがあらかじめ給料のなかに含まれていると言われ、まったく相手にしてもらえませんでした。

塾の講師は「みなし労働時間制」が認められている職種ではないので、本来その理屈は通用しないはずです。

明らかな労働基準法違反です。

しかし、会社員にとって会社は絶対の存在です。

会社が白だと言えば、たとえ黒でも白となります。

一事が万事このような調子ですから、途中で心身を壊したり、塾の仕事そのものが嫌になって辞めていく社員が後を絶ちませんでした。

元気ハツラツで入ってくる新入社員も、半年を待たずして覇気がなくなり、3年も経つと当初の人数の半分も残っていないといった有様でした。

しかし、これは私がいた会社に特有のものではなく、学習塾業界においてはごく当たり前の状況のようです。

このように、学習塾業界は働く人が心身の健康を維持しながら、人間らしく働くことが難しい業界なのです。

「やりがい搾取」という言葉をご存知でしょうか。

学習塾業界は、その「やりがい搾取」で成り立っていると言っても過言ではありません。

会社から「生徒のため」と言われれば、度を越えた休日出勤や時間外労働でも受け入れざるを得ません。

もし断れば、自分がとても薄情な人間のような気がしてきます。

また、学習塾業界はその労働条件や将来性から、就職を控えた大学生からは不人気の業界です。

したがって、よほど就職難の時期でもない限り、新卒で入ってくる人はまれです。

入ってくる人のほとんどが転職組で、社会人としての「自信」を失いかけた人たちです。

そのような人たちに対して、きびしい労働条件に耐えることこそが、社会人としての成長につながると説き、理不尽な休日労働や長時間労働を押しつけます。

ですから、生徒想いでまじめな講師ほど、途中で辞めていってしまうのです。

生徒のため、そして自分自身の成長のためと考え、ぎりぎり限界まで我慢をして、そしてある日突然、ポキッと折れてしまうわけです。

このように、本当はもっといい先生になれたであろう人たちが、不本意な形で塾業界から去っていく姿を何度も目にしました。

もったいないと思うと同時に、こう思います。

もし、その人たちが「独立」という道を選んでいれば、やりがいを搾取されることなく、塾の先生として「本当の成長」ができたのではないだろうか?

そして、その人たちによって、もっとたくさんの子どもたちや保護者たちが幸せになれたのではないだろうか?

確かに、私と同じように独立の道を選び、現在もたくさんの子どもたちに幸せを届けている人たちもいます。

しかし、残念ながらその数はきわめて少数です。

また、果敢に塾を立ち上げても、その多くが途中で潰れてしまいます。

生徒に勉強を教える能力と、生徒を集めて塾を維持する能力は別物だからです。

独立を成功させるためには、先生としての能力だけではなく、経営者としての能力が必要なのです。

しかし、その両方を兼ね備えた人はなかなかいません。

私は独立しておよそ20年になりますが、最近こんなふうに考えるようになりました。

これからは、塾の先生として子どもたちに勉強を教えるだけではなく、独立組の先輩として、独立を志す人たちに塾の経営を教えていきたい。

ベテランのプロ野球選手がコーチ兼任になるようなイメージです。

そうすれば、塾で教える人も教わる人も、もっともっと幸せになれるのではないかと考えています。

私自身この20年間、塾の経営者としてさまざまな経験をしてきました。

うまくいったこともありますが、失敗したこともたくさんあります。

そういったことをすべて、この仕事を愛する人たちに伝えていくことが、50歳を過ぎた私に課せられた新しい使命と思えてなりません。

このブログは同業者の方にもお読みいただいているようです。

これを読んで、私に何か相談したいことがあれば、気軽に連絡をしてくださって構いません。

いずれ事業化することも考えていますが、まだ構想中の段階ですので、今なら無償にてご相談にお答えします。

自らの手によって、理想の塾を創りたいという方がいましたら、いつでも大歓迎です。

今日はこのへんで。

来年度(2022年度)新中1予約受付中です。

下もぜひご覧ください。

中1からでは早すぎる?

(写真は中3社会受験対策の授業風景です。ホワイトボードに書いてあるのは鎌倉仏教の覚え方。「映倫・情報・一時・騒動・日々・深々」で、栄西が臨済宗、浄土宗は法然、一遍が時宗、曹洞宗は道元、日蓮宗は日蓮、浄土真宗は親鸞と覚えます。すべてを語呂合わせで教えるわけにはいきませんが、このように印象に残りやすい授業を心がけることも塾の務めと心得ています。)