こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
年末が近づいてきました。
新聞の折り込みチラシを見ても、クリスマスやお正月など、年末や年始に向けてのものが増えてきました。
子供の頃は、毎年この時期になると気分がワクワクしたものですが、大人はそうはいきません。
クリスマスプレゼントやらお年玉やらと、何かと出費がかさみます。
子供の頃にかえって、無邪気な気持ちで年末年始を楽しみたいものですね(笑)。
折り込みチラシと言えば、この時期に増えるのが塾のチラシです。
「冬期講習」の宣伝です。
私の塾でも冬期講習はおこないます。
しかし、実施するのは中3のみで、しかも、塾生限定です。
ですから、外向けの宣伝などはいっさいしていません。
なぜだと思いますか?
まず、中3のみの実施としたのは、それ以外の学年では不要だからです。
中3は入試が間近に控えているので、講習が必要なのは言うまでもありません。
しかし、それ以外の学年では、塾の「正直な」立場から言えば、必要ありません。
私の塾では学校が冬休みの間も、年末年始を除けば、そのまま授業は継続します。
3学期の予習などをするのであれば、その間の授業でどうにかなります。
わざわざ別料金を取って、講習でおこなう必要はありません。
しかし、なぜ多くの塾が不要な講習をおこなうのでしょうか?
それは、単純に「売上げ」のためです。
学習塾にとっては、通常の授業料に加えて、講習代は大きな収入源です。
夏期講習や冬期講習は、時期的にもボーナスの時期に重なるので、講習の売り上げをその原資にあてている塾も数多くあります。
要は、塾としては1円でも多く儲けたい時期なのです。
もちろん、私も儲けたいですが、相手に不要なものを売ってまで儲けたいとは思いません。
ちなみに、ほとんどの塾では、塾生の講習参加は「強制」です。
不参加を申し出ても簡単には受け付けてくれないようです。
また、ふだんは塾に通っていない生徒の場合、講習のみのつもりで参加しても、入塾をせまる激しい勧誘にあうことになります。
講習期間中はもちろんのこと、その後もたびたび勧誘の電話がかかってきます。
ひどい場合は、わざわざ家まで訪ねてきます。
ですから、講習の申し込みの際には「断り切れなくなって、その塾に入ることになってもかまわない」という覚悟が必要です。
また、私が中3の冬期講習を塾生限定にしている理由ですが、それは「責任が持てない」からです。
私の塾の講習は、それだけでもかなりの内容がありますが、ふだんの授業と合わせて受けることで、さらに相乗効果が生まれます。
ですから、純粋に「塾生のための冬期講習」なのです。
そこに、ふだんは塾に来ていない生徒が参加しても、期待するような効果をもたらすことができるか疑問です。
このように、指導に責任が持てない生徒は受け入れないというのが、私の考えなのです。
また、私の塾の中3生は「ひとつのチーム」です。
「目標に向かってともにがんばろう!」
小さな塾ということもあって、私の塾の中3生は、毎年この時期になるとそのような雰囲気になります。
確かに、塾生以外にも参加してもらえば、とても大きな収入となります。
しかし、せっかく高まった塾生たちの「一体感」を損ねないためにも、そうはできないのです。
私は「商売人」としては、失格なのかもしれません。
儲けられるチャンスがあれば、少しでも儲けようとするのが「商売人」だからです。
しかし、あまり意味のない教材を強制的に買わせたり、ほとんど意味のない模擬テストを何回もおこなったりといったことが、私にはどうしてもできないのです。
保護者が子どもを塾に通わせる動機は「不安」です。
そして、勉強や受験についての知識や情報は、保護者の側より塾の側のほうが、圧倒的に多く持っています。
塾の側から見れば、保護者は「知識不足」の状態です。
ですから、塾は保護者の「知識不足」につけこんで、思い切り「不安」をあおれば、いくらでも儲けることができるのです。
「教育に携わる人がそんなことをするはずがない」
「性善説」から見れば確かにそうです。
しかし、ものすごいスピードで進む少子化と、いっこうに上向かない景気の影響で、学習塾の経営環境は、年々きびしいものになっています。
経済が順調に成長していて、子どもの数が多かった時代であれば、塾も「性善説」のみで経営することができたでしょう。
しかし、時代がもはや、それを許さない状況となっています。
ですから、現在の学習塾は「商売人」でなくては経営できません。
しかも、少しずる賢いくらいの「商売人」です。
「教育者」にとっては、残念ながら学習塾の経営は難しい時代なのです。
しかし、私はまわりに何と言われても、自分の塾がつづく限り「教育者」でありたいと思っています。
そんな馬鹿が経営する塾が、この足利にも1軒くらいあってもいいのではないでしょうか。
今日はこのへんで。
