こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
今日も朝からくしゃみがとまりません。
これからしばらくは、花粉との闘いを覚悟しなければなりません。
しかし、この憂うつな季節を少しでも楽しく過ごしたいと思い、さきほど、近所の和菓子屋さんに行って、桜餅を買ってきました。
見事な色と香りに春を感じました。
小さな和菓子一つで、食べる人に季節を感じさせるプロの技に脱帽です。
さて、どの分野においても「プロ」と呼ばれる人たちがいますが、プロとそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。
一般的には、お金をもらっているかいないかの違いだと言われています。
しかし、もう一つ重要な違いがあります。
それは、その仕事に「誇り」を持っているかどうかです。
お金をもらって仕事をしていても、その仕事に誇りを持っていない人はプロではありません。
それでは、誇りがある人とない人では、仕事にどのような違いがあるのでしょうか。
自分の仕事に誇りがある人は、お客さんに不必要なものは売りません。
たとえ、売れば利益になるとしても売りません。
しかし、誇りのない人は、利益になりさえすれば、不必要なものでも売ってしまいます。
ところで、物やサービスによっては、お客さん自身が、それが自分にとって必要かどうかを判断するのが難しい場合があります。
「勉強」や「受験」に関する商品やサービスは、必要かそうでないかを見極めるのが難しいジャンルの一つです。
先日、私が行政書士試験に合格した話を書きましたが、そのときの経験からあらためてそう思いました。
まず、勉強を始めるにあたって、どんな教材で勉強したらいいかがわからず、インターネットを使って調べました。
いろいろと調べていくうちに、ついつい「あれも必要だ」とか「これも必要だ」となってしまい、結局、アマゾンで10冊近い参考書や問題集を購入しました。
しかし、試験が終わってみると、実際に使ったのは、ほとんど決まった1冊のみでした。
この経験からあらためて感じたのは、このような分野こそ、経験豊富な信頼できるプロの存在が必要なのではないかということです。
「どんな問題集を使ったらいいのか」
「どんな授業を受けたらいいのか」
生徒自身や保護者様にはわかりにくいと思います。
わかりにくいからこそ、本当に必要なものだけを勧めることのできる「プロ」の存在が必要なのです。
しかし、実際の塾業界はまったくその逆です。
「わからないのをいいことに」
このような状態が当たり前となっています。
どこの塾も、宣伝で「プロ」という言葉を好んで使いますが、実態を知っている人間としては、聞いていてあきれるばかりです。
しかし、毎年多くの人たちが、そのような塾の派手な宣伝に、あっさりとだまされてしまっているのが実情なのです。
ここで1つアドバイスを差し上げたいと思います。
宣伝が派手であればあるほど、その塾の実態はお寒いものがあります。
理由は簡単です。
中身で勝負ができないからです。
ですから、派手な宣伝で「それっぽさ」を演出して、中身がないのを誤魔化しているのです。
少し辛辣なようですが、それが真実です。
ところで、私の塾には追加料金のオプション授業はありません。
「このままの成績では志望校に合格するのは難しい」という理由で、個々に選択して取らせるような授業はいっさい存在しません。
通常の授業のほかに存在するのは、夏期講習と冬期講習、9月からの入試対策授業、年明けからの日曜対策授業のみです。
これらは合格するためにどうしても必要なものであり、塾生全員が必修となっています。
これ以外はいっさいありません。
まさに「シンプル・イズ・ザ・ベスト」です。
そのようにした理由もシンプルです。
はじめから余計なものがなければ、生徒も保護者様も迷う必要がありません。
不安になることもありません。
合格に必要な最低限のものを、1つのパッケージにして提供することにより、生徒も保護者様も安心して入試の準備に取り組めます。
また、何といっても重要なのは、時間とお金のロスがないということです。
受験生の時間は限られています。
その貴重な時間を、必要のない授業で浪費させられるということがありません。
保護者様も度重なる送迎で、忙しいなかの貴重な時間を奪われることがありません。
お金についても同様です。
必要のない授業で、毎月1万円も2万円も浪費させられるということがありません。
どんな業界においても、派手な宣伝や複雑な料金体系は、消費者の目を欺くための常套手段です。
携帯電話の宣伝や料金体系がそのいい例です。
携帯電話の会社は、料金をわざと複雑にしてわかりづらくすることによって、利用者に本来必要のないものまで支払わせています。
学習塾もこれと同じです。
「シンプル・イズ・ザ・ベスト」
だからこそ、私は受験指導のプロとして、このポリシーを貫いていきたいと思っています。
今日はこのへんで。