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森戸塾物語 その5

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

森戸塾物語の第5回目です。

今回が最終回です。

6月にようやく始まった私の塾ですが、短い1学期が終わると、つぎにやって来るのが夏期講習です。

私は夏期講習の準備に取りかかりました。

オープンの時と同じように、指導にかける思いを熱く書きつづった手紙をダイレクトメールにして発送しました。

残された予算も少なくなりつつあったので、今回はだいぶ数をしぼっての発送となりました。

そして前回同様、電話が鳴るのを待ちました。

すると、今回はすぐに電話が鳴りました。

なんと、さっそく申し込みです。

そのあとも電話は鳴り続け、初日だけでも5件を超える申し込みがあったと記憶しています。

申し込みはつぎの日以降もつづき、あっという間に満員御礼となりました。

夏期講習の初日、教室いっぱいの生徒たちを見て、私は思わず胸がいっぱいになりました。

ほかにも塾はたくさんあるのに、こんなまだできたばかりの無名の塾を選んでくれて、ほんとうにありがとう。

生徒たちに心の中でそうお礼を言いました。

そして、あらん限りの力を出して指導にあたりました。

10日間の夏期講習が終わったあとも、全員の生徒たちがそのまま塾生として残ってくれました。

収入面でも、経費を引いても家族が暮らしていけるだけの金額が残るようになり、ここにきて森戸塾はやっと軌道に乗ることができました。

よかった、よかった、ほんとうによかった。

妻とそう喜んだ日のことを、昨日のことのように覚えています。

足利はよそから来た人間が商売できる場所じゃないよ。

開業前にさかのぼりますが、私は足利の知人たちからこのように脅かされていました。

それを考えると、足利の人たちが私のことを受け入れてくれたという喜びもあり、なおいっそう足利の子どもたちのためにがんばろうと、決意を新たにしました。

そこからは、あっという間の20年でした。

正確には数えていませんが、おそらく300人を超える卒業生を送り出したのではないかと思います。

偏差値40台から受験勉強を始め、途中あきらめずにがんばって、見事に足利高校に合格していった生徒。

学校の先生から、県立は絶対に無理だから私立単願にしなさいと言われても、それでもがんばって希望の県立高校に合格していった生徒。

毎年このような生徒たちがたくさんいて、そして事あるごとに、ともに悔しがったり悲しんだり、喜んだり笑ったりしてきました。

ときにはきつく叱ることもありましたが、それでもほとんどの生徒がついてきてくれました。

また、教室の場所も何回か変わりました。

JRの駅前からスタートして、その何年かあと、駅から少しだけ離れた場所に移転しました。

今では取り壊されてしまいましたが、餃子屋さんの向かいのテナントです。

じつはそのテナントですが、最初に物件探しをしていたときに、いいなと思っていた場所でした。

しかし、そのときは空いておらず、入ることはできませんでした。

その後、そこが空いたことを知り、思い切って移ることにしました。

通りからもよく目立ち、生徒たちにとっても、だいぶ環境がよくなりました。

そこで10年以上がんばったのち、昨年の5月、取り壊しを契機に現在の東武駅前に移りました。

また、20年間のすべてが順調だったわけではありません。

リーマンショック、東日本大震災、消費増税による景気の悪化など、その時どきの社会情勢の影響も受けました。

特に震災のときには予定していた説明会が開けなかったり、やっと開くことができてもお客さんが誰も来なかったりと、本当にいろいろありました。

また、その後に実施された計画停電で授業ができないときもあり、スケジュールのやりくりにだいぶ苦労をしました。

ただ、ありがたいことに今回のコロナ禍では、ほとんど影響を受けずに済みました。

緊急事態宣言が出たのが、ちょうど春休み前だったこともあり、新学期の生徒募集に影響が出ないかだいぶ心配をしました。

しかし、ふたを開けてみるとまったくそんなことはなく、いつもの年と変わらぬ数の生徒たちに集まってもらうことができました。

おかげで、補助金などもいっさい申請することなく、生徒たちの指導に専心することができました。

さあ、これまでの20年から、今度はこれからの20年です。

塾の先生は、じつは意外と体力勝負の仕事です。

私もすでに50歳を過ぎ、あとどれくらい現役を続けることができるかわかりません。

しかし、体力が続く限り1年でも長く、足利の子どもたちのためにがんばりたいと思っています。

今年もすでに11月となり、受験本番まであともう少しです。

来月からは中3生の冬期講習がスタートします。

来年の春には、全員が笑顔で森戸塾から飛び立っていけるよう、今年も渾身の力を振りしぼって生徒たちの指導にあたります。

ぜひ、これからも森戸塾をよろしくお願いいたします。

今日はこのへんで。