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大きな花を咲かせるために

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

先日、教室のコピー機の調子がいきなり悪くなりました。

全体的にうっすらとしていて、色が濃く出ません。

たまたまかなと思い、何回か試してみましたが、やはりダメです。

今度は、いったんスイッチをオフにして再起動をかけてみましたが、それでも直りません。

このままコピーが使えないと、予定していたプリントが配れずに、授業にだいぶ影響が出てしまいます。

時計を見ると5時をとっくに過ぎていて、間もなく6時になろうとしています。

「この時間じゃもうやってないだろうな」

そうは思いましたが、ダメもとでコールセンターに電話をしてみました。

「どういたしましたか?」

電話の向こうから女性の声が聞こえてきました。

なんと、電話がつながったのです。

症状を伝えると、すぐに復旧の方法を教えてくれました。

私は電話を片手に、指示された通りにコピー機を操作してみました。

すると、症状が改善されて、再びきれいにコピーができるようになったのです。

予定通りに授業ができることになり、ほっとしました。

急なピンチを救ってくれたオペレーターの方に本当に感謝です。

「助かりました」

私はそう言って電話を切りました。

この出来事で、私は以前本で読んだある言葉を思い出しました。

すべての仕事は、だれかの「困った」を解決するためにある。

世の中にはさまざまな仕事がありますが、その多くが、他の人の困りごとを解決するために存在しているということです。

そう言われてみれば、私の仕事もそうかもしれません。

塾に行かなくてもいい成績が取れる子はいます。

しかし、たいていの子は自分なりの方法で勉強をしても、あまりいい結果が出ません。

効率の悪い勉強をおこなっているからです。

しかし、塾に行くことにより、問題の正しい理解の仕方や、勉強への取り組み方などを教えてもらうことができます。

そして、それによって勉強がいっきに効率化し、成績も上がります。

まさに「困った」の解決です。

また、私のもう1つの仕事である、行政書士もそうです。

国や地方自治体から各種の許認可を得るためには、法令にしたがい、申請書をはじめとするさまざな書類を提出する必要があります。

例えば、外国人が在留許可を得たり、農家の人が農地を宅地に転用したり、建設業界で働く人が独立して建設業を営んだりする場合です。

申請は本人でもできますが、法令や、申請の仕組みをよく理解していないと、書類の不備などによって不許可になってしまう場合があります。

また、すべてを自分でおこなおうとすると、ものすごい手間と時間がかかってしまうこともあります。

そのような事態を避けるべく、書類の作成や申請の代行をおこなうのが行政書士の仕事です。

これも間違いなく「困った」の解決です。

ところで、保護者様から、時折このような質問を受けることがあります。

「やはり将来の目標はあったほうがいいのでしょうか?」

まだ世の中の仕組みをあまり理解していない中学生が、将来の目標を明確に決めるのは難しいと思います。

しかし、目標が決まっている子の方がしっかりと勉強に励み、成績がいいことが多いのは事実です。

努力なくして目標達成が難しいのはもちろんですが、目標なくして努力をするのが難しいことも確かです。

できれば、将来の目標はあったほうがいいです。

そこで、自分にどんな職業が合っているかを考えることになるのですが、そのとき視点を少し広げてみるのはいかがでしょうか。

まず一般的に考えられる視点は、自分が興味の持てる仕事、自分が好きな仕事ということになるかと思います。

そしてつぎは、収入の多い仕事、安定している仕事ということになると思います。

今度はそこに、人びとのどのような「困った」を解決していきたいかという視点を加えてみてはどうでしょうか。

仕事を通して幸福感を得るためには、まずは自分の好きな分野で、自分の得意を活かしていくことが大切です。

また、収入ももちろん重要な要素です。

しかし、人間の幸福度は「自分が他人からどれだけ必要とされているか」によって、大きく左右されると言われています。

したがって、自分の仕事がどれだけ人々の役に立っているかという点も、無視のできない重要な要素なのです。

仕事を考える際の視点が増えることによって、考えることがよりいっそう難しくなるような気がします。

しかし、新たな視点を加えることによって、それまで見えていなかったものが見えてくることもあります。

そして、これによって、かえって答えが見つかりやすくなることも十分にあり得ます。

また、私の言うことを「単なるきれいごと」だと考える人もいるかもしれません。

しかし、私はきれいごとでもいいと思っています。

将来大きな花を咲かせるためには、まずはしっかりとした根を張る必要があります。

そのための努力のきっかけとなれば、私はそれで十分だと考えています。

今日はこのへんで。

(手持ちの写真の中から花の写真を探したのですが、自分がほとんど花の写真を撮っていないことにあらためて気づきました。もともと風流な人間ではないので仕方がありません・笑。かろうじて見つけたのが教室前のハナミズキ。だいぶ季節が違いますがご勘弁ください。)

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