こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
先日、足利市の「外国人のための在留資格無料相談」に相談員として参加してきました。
これは栃木県行政書士会足利支部が、市の市民生活課の委託を受けておこなっているもので、毎月第2水曜日に相生町の生涯学習センターで実施されています。
私も年に数回ほど当番が回ってきます。
毎回午後1時から4時までの3時間、先輩行政書士の先生と2人1組で、足利市に住む外国人の方からの相談に当たらせていただいています。
実はこの外国人相談ですが、私にとってまたとない勉強のチャンスとなっています。
相談の合間の待機時間に、先輩行政書士の先生から実務についての貴重なお話を聞くことができるからです。
また、実務書を読んでもいまいちわからなかった点や、ピンとこなかった点などを質問させていただいたりしています。
すると、毎回「なるほど!」となります。
私は行政書士として、外国人の在留資格申請のお手伝いのほか、相続の手続きや公正証書遺言の作成などもお手伝いさせていただいています。
相続の手続きにおいては、戸籍謄本などから相続人の確定をおこない、相続人の方に遺産分割協議をおこなっていただきます。
そして、その結果をもとに遺産分割協議書というものを作成し、不動産などの権利移転をおこないます。
その際、わからないことは自分でいろいろと調べながら進めますが、登記の申請をお願いする司法書士の先生などに聞いてしまうと、一瞬で「なるほど!」となることが多々あります。
公正証書遺言作成の際も、公証役場の公証人の方から実務書に書いていないことをいろいろアドバイスをいただけるので、やはり「なるほど!」となります。
長らく塾の先生という「人に何かを教える立場」の仕事をしてきたので、2年前に行政書士の仕事を始めるまで「わからないことは人に聞く」という習慣から遠ざかっていました。
しかし行政書士の仕事を通して、わからないことは自分であれこれ悩むより、わかる人に聞いてしまったほうが、解決が「速く」かつ「正確」であることを再認識しました。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」といいますが、人に何かを聞くときの恥ずかしさや面倒くささは誰にでもあると思います。
しかしそれを避けていたら、いつまでたっても問題の解決には至りません。
まさに「一生の恥」状態です。
人の力を借りずに、自分の力だけでどうにかしようとする姿勢は、プロセスという観点から見ればとても立派な姿勢です。
しかし、結果という観点から見ると、あまり褒められた姿勢ではないように思えます。
仕事はもちろんそうですが、勉強においても決められたタイムリミットというものがあります。
定期テストであれば定期テストの日まで、入試であれば入試の日までといった具合に、決められた日までに準備を完了しなければなりません。
したがって、勉強はつねに「効率」というものを考えながらおこなう必要があるのです。
すると、必然的に「他人に助けてもらわなければならない部分」が出てきます。
そしてその部分をしっかりと意識して、それをしっかりと自分の勉強のなかに取り込むことができるかが、成績が上がるかどうかの重要な分かれ道となります。
もちろん、何でもかんでも他力本願でいいというわけではありません。
勉強において、自分で考えるということはとても大切な要素です。
しかし、必要のない遠回りをしないためにも、他人の力を上手に借りることは、勉強において絶対に欠かせない要素なのです。
私の応援する千葉ロッテマリーンズに、2013年にドラフト3位で入団した田村龍弘という選手がいます。
彼は入団したてのころ、わからないことはとにかく先輩選手やコーチに聞きまくっていたそうです。
自身のポジションであるキャッチャーはもちろんのこと、それ以外の選手にもいろいろと積極的に質問をしているという内容を、当時どこかの記事で読んだ記憶があります。
すると、何年も経たないうちに、WBCなどでも活躍した里崎智也選手の跡を継いで、見事にマリーンズの正捕手の座を射止めました。
もちろん、もともと持っていた才能や、ふだんからの熱心な練習の成果によるものだと思います。
しかし、田村選手の「わからないことは聞く」という姿勢が、それを強く後押ししたことは間違いないと思います。
最近ではケガで離脱することもあり、他の選手にスタメンを譲ることも多くなりました。
また、FA権の取得により今後の動向が注目されています。
しかし、ファンとしてはまだまだマリーンズで頑張ってもらいたい選手であることは間違いありません。
「わからないことは聞く」
まさに何の分野であっても大切なことです。
これからも、生徒たちが何でも気軽に質問ができ、何でも気軽に相談ができるよう、塾としてさらにいろいろと工夫を重ねていきたいと思います。
今日はこのへんで。