こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
長らくお休みだったキッチンストア新山店が、今日、リニューアルオープンしました。
「待ってましたこの日を!」ということで、10時過ぎにお店に向かうと、駐車場はクルマ、クルマ、クルマと、クルでマいっぱいです。
どうにか空きスペースを見つけて店内に入ると、中はものすごい数のお客さんであふれています。
昭和を思わせる懐かしい雰囲気の店内が、現代風の明るい雰囲気にガラッと変わっていて、とても驚きました。
ごった返す店内で、人混みをかきわけながら手に入れたのは、サーロインステーキ(広告の品)です。
値段はなんと1枚250円!
ちょっと薄めではありますが、値段を考えればかなりのコストパフォーマンスです。
今日の夕食(といっても授業が終わってからなので「夜食」というべきか?)はこれで決まりです。
帰りに市立体育館の横を通ると、敷地内のきれいな紅葉が目に入りました。
ひさびさの青空と、赤い葉とのコントラストが見事で、思わずクルマを停めて写真におさめてしまいました。
ところで、かなり以前の生徒で、数学の成績が上がらず困っている子がいました。
熱心に勉強する子だったので、だいぶ成績は良かったのですが、なぜか数学だけはいま一つでした。
そこで私は、このようなアドバイスをしました。
「基礎的な内容がメインの薄い問題集を用意して、それを何度もくり返してやってごらん」
とても素直な子だったので、その子は、私に言われたとおりに実行しました。
すると、それまでなかなか上がらなかった数学の成績が上昇し、ついには他の教科と変わらないレベルとなったのです。
志望校に合格した後、その子が言いました。
「実は、最初にアドバイスを聞いたとき、本当にそれで大丈夫かと心配でした」
私はそう思った理由をくわしく聞いてみました。
すると、当時思ったという疑問をこのように説明してくれました。
基礎的な内容の問題ばかりでは、いつまでたっても応用問題が解けないのではないか?
同じ問題集ばかりではなく、たくさんの問題集を解いた方がいいのではないか?
と、いった感じです。
疑問を感じた気持ちは、じゅうぶんに理解できます。
しかし、私のアドバイスにはしっかりとした理由があるのです。
まず、基礎的な内容を中心とした問題集を選ぶ理由からです。
苦手であればこそ、基礎的な内容から始めなければならないのは言うまでもありません。
これには異論はないと思います。
そして、応用問題についてですが、私はこう考えています。
基本問題と応用問題の違いは、1つの知識だけで解くことができるか、それとも、複数の知識を組み合わせなければ解くことができないかという点です。
要するに、応用問題は、基本問題の「合わせ技」なのです。
応用問題は、問題そのものが難しいのではなく、いくつかの知識を組み合わせなければならないので、難しく「感じる」のです。
したがって、基礎的な問題に対応する力があれば、応用問題にも自然に対応できるようになってくるわけです。
つぎに、同じ問題集ばかりで大丈夫なのかの点についてです。
受験に失敗する受験生にありがちなのは、あちこちに手を拡げすぎるというものです。
なぜいけないのかというと、どれもが中途半端になってしまうからです。
受験勉強の鉄則は、的を絞った内容を、完全に定着するまで何回もくり返すというものです。
しかし、いろいろな問題集をこなさないと、受験に必要な知識がすべて学べないのではないかという心配もあるかと思います。
実は、それはあまり心配ありません。
大学入試とは違い、高校入試のレベルであれば、そんなに幅の広い知識は要求されません。
また、最近の教材は質の高いものが多いので、よほど変なものでない限り、1冊か2冊でじゅうぶんに足ります。
先ほどの生徒も、私が勧めた1冊だけで成績アップを果たしました。
あと、薄いということも条件となっていますが、理由は2つあります。
まず、辞典のようにドンと厚いと、その時点で戦意を失ってしまいます。
「こんな厚いのムリだよ~」と、なってしまうわけです。
また、さっきも書きましたが、問題集はくり返すことが鉄則です。
厚い問題集では、入試までの限られた期間で、何回もくり返すことは不可能です。
ですから、薄めの問題集というわけなのです。
私は職業がら、いろいろな塾のチラシに目を通します。
なかには、やたらと「◯◯攻略法」だとか「◯◯必勝法」のような、塾独自の教材をたくさん作って、それを宣伝にしているところもあります。
中身の批評は差し控えますが、これだけは言えます。
どんな教材であっても、やらなければ意味がありません。
以前、その塾から私の塾に移ってきた生徒のお母さんが言っていました。
「やたらと教材を渡されましたが、結局ぜんぶ机の前にならべておくだけでした」
今日はこのへんで。