こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
私立高校の学業特待入試が始まりました。
この私立学特は、すべり止めの確保というだけではなく、来るべき「県立高校入試の前哨戦」としての意味合いもあります。
試験の結果が、目指している県立高校に手が届くかどうかの目安となり、受験生一人ひとりの今後の勉強や進路選択に大きな影響を与えます。
先日、白鷗足利高校の入試結果がさっそく出ました。
白鷗足利高校の合格区分は、大まかに分けると点数順に、S特合格、A特合格、B特合格、特待なしの進学コース合格、文理進学コース合格となっています。
このなかで、足利高校の合格がほぼ確実に予測できるのは、B特以上で合格した生徒です。
以前までであれば、特待なしの進学コース合格であっても、足利高校や足利女子高校に合格することが可能でした。
しかし、昨年度の合併によって定員が大きく削減され、競争倍率がかなり上がったこともあり、合格が確実視できるのは、現在ではB特以上の生徒となっています。
私の塾からもたくさんの生徒たちが、この白鷗足利高校の学業特待入試を受けました。
結果は足利高校志望者のほとんどが、S特合格、A特合格、B特合格と、何かしらの特待を勝ち取っての合格でした。
そのなかでも特筆すべきは、昨年度にひきつづき、今年度もS特での合格者が出たことです。
私の塾のような小さな塾から、連続してS特の合格者が出たことに、我ながらビックリしています。
今回S特を取った生徒は、中1の4月から森戸塾で学んでいます。
3年間にわたってコツコツと積み上げてきた学力が、見事に花開いた形となりました。
県立高校入試に向かって、とても大きな自信につながったのではないでしょうか。
また今回、残念ながら特待がつかなかった生徒もいます。
しかし、調べてみるとB特まであとわずかという点数の子がほとんどでした。
特待が取れなかった悔しさから、さらに受験勉強に熱が入っている様子です。
月末におこなわれるランクアップ入試では、必ず特待を勝ち取ってくるものと確信しています。
さて、先日インターネットを見ていたところ、このようなニュースが目にとまりました。
「英語好きの小学生が減少、中学生は成績が二極化の傾向 その原因は?(朝日新聞)」
小学校5・6年生で、英語が正式な教科とされて以来、英語が好きと答えている小学生の数が減少しているそうです。
また、中学校ではふつうの成績の子が減り、英語がものすごくできる子と、ものすごくできない子の二極化が進んでいるようです。
これは毎日、中学生に英語を教えている私にとっても、感覚的に納得できる内容です。
特に、中学校での二極化が、ここ数年でものすごく進んでいる印象です。
では、その原因はいったい何なのでしょうか。
それは、小学校で英語が正式な教科になったことにより、中学校のカリキュラムが大幅に改訂されたからです。
いいかえれば、中1の4月が英語学習のスタート地点ではなく、途中の通過点となってしまったことです。
以前であれば、中1の英語はアルファベットから始まり、be動詞の使い方、一般動詞の使い方を、時間をかけて段階的に学んでいきました。
英語を理解するためには、be動詞と一般動詞の機能の違いをしっかりと理解する必要があるからです。
しかし、現在の中1の教科書を見ると、いきなり初めの段階から、be動詞と一般動詞が一緒になって出てきます。
なぜそんなことになっているのでしょうか?
それは「小学校のときにある程度まで習っているでしょ?」ということなのです。
だから「詰めこんでもだいじょうぶだよね?」ということなのです。
しかし、ここで大きな問題があります。
英語の学習には「読む・書く・聞く・話す」の4つの側面があり、これをバランスよく学ぶ必要があります。
しかし、小学校の授業では「読む・書く」の訓練がほぼできていないのが現状です。
したがってほとんどの生徒が、その段階ですでに身につけていなければならないはずの文法を、実際はほとんど身につけていない状態で、中学校に入学しているのです。
また、単語も同じです。
現行のカリキュラムでは、小学校終了の段階で600~700語程度の単語が習得できているということになっています。
しかし現状を見ると、ほとんどの生徒がほぼ未消化の状態で中学校に上がっています。
したがって現在、中学校で英語の得意な子たちのほとんどは、小学生のときに塾に通い、中学入学前に必要な知識をしっかりと学んできた子たちなのです。
また、そうでない場合は、小学校での遅れを取り戻すべく、中1のはじめから英語の勉強をがんばってきた子たちです。
このように、いまや中学生の英語学習は横並びのスタートではありません。
お母さんの頃とはまったく違ってしまっているのです。
どうか、そのあたりをご理解いただければと思います。
今日はこのへんで。
☆☆☆小6保護者様向けの昨年度の記事です☆☆☆
注:記事中に記載の曜日は今年度(2022年度)のものであり、来年度(2023年度)とは異なります。来年度(2023年度)の中1の授業は火曜日と金曜日を予定しています。