月別アーカイブ: 2023年3月

勉強ができるようになるプロセス

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

森戸塾は現在、春期講習の真っ最中です。

今年もたくさんの新しい生徒たちが参加してくれています。

ありがたいことに、毎年ほぼ全員の生徒が私の授業を気に入ってくれて、講習終了後もそのまま継続してくれます。

学習塾にとっては、卒業した生徒の穴をどのように埋めるかが、毎年春の重要な課題となります。

おかげさまで、森戸塾は今年もその穴がしっかりと埋まった状態でのスタートが切れそうです。

少子化がいちだんと進み、経営状態のきびしい学習塾が増えるなかで、このように毎年たくさんの生徒たちに集まっていただけることに心から感謝をしています。

その気持ちをつねに忘れることなく、保護者様からお預かりをした大切な生徒たちのために、私のできる最大限のことをしていきたいと考えています。

さて先日、野球の世界一を決める大会である WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)がおこなわれ、日本中がひじょうに盛り上がりました。

大谷選手たちの見事な活躍で、日本は3度目の世界一に輝きました。

私も2006年の第1回大会から、この WBC を毎回熱心に見続けています。

日本が前回優勝した2009年は、不調にあえぐイチロー選手が、最後に決勝タイムリーを打つという感動的な大会でした。

しかし、今回は不調に苦しむ村上選手が同点ホームランを放ったり、9回裏には大谷選手自らがマウンドに立ち、最後は気迫のピッチングで三振を奪ったりと、さらに感動的な大会となりました。

明日(日本ハムは今日から)からは、いよいよNPB(プロ野球)が開幕します。

コロナの影響などもあり、ここ3年ほどは球場から足が遠のいていましたが、今年は久しぶりにZOZOマリンスタジアムに足を運びたいと思います。

また、北海道の北広島市にオープンした、日本ハムファイターズの新球場であるエスコンフィールドにも、ぜひ行きたいと思っています。

ところで、私は小学校時代に野球をしていました。

始めたのは2年生の頃だったように記憶しています。

チームに入ってまず最初に教わったことは、グローブの使い方でした。

胸の位置より高い球はグローブを上に向けて捕り、低い位置の球は下に向けて捕るというものです。

コーチからそう教わったあと、実際に試してみます。

しかし、頭ではわかっていても、なかなかうまくできません。

胸の位置より低い球でもグローブを下に向けずに、上から覆いかぶせるように捕ろうとしてしまうのです。

そこで練習です。

比較的近い位置から、コーチに連続して高い球と低い球をランダムに放ってもらいます。

それをとっさに判断して、グローブを正しく出して捕球します。

はじめは間違って叱られることもありますが、そのまま続けて練習していくと、だんだんと正確な判断ができるようになってきます。

そしてその練習を繰り返していくと、ほぼ間違えることなく正確にグローブが出せるようになるのです。

私がなぜこのような話をしているのかというと、勉強ができるようになるプロセスもこれと同じだからです。

授業で説明を聞いただけでは、問題を解けるようにはなりません。

説明を聞いたあと、それを間違えることなく解けるように、何回もくり返して練習しなければならないのです。

それが復習であり、家庭学習なのです。

したがってここでも何回も書いているように、家で復習ができない生徒は、たとえ塾に何か月通っても成績が上がりません。

現在、受験を終えた卒業生に「合格体験記」を書いてもらっています。

そのいくつかを、このホームページでも紹介していますが、多くの生徒たちが復習の威力とその大切さを説いています。

それでは、塾に通う意味とはいったい何なのでしょうか。

いくら復習が大切であるといっても、理解できていないものは復習できません。

したがって、復習にはその前段階として、理解が必要です。

じつは生徒にその理解を与えるのが塾の役割なのです。

生徒たちは塾の授業で理解したことを、ただそのまま家で繰り返すだけでいいのです。

「だったら学校の授業でも十分では?」とか思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、学校の授業と塾の授業は本質的に違います。

学校の授業は具体的な問題の解き方よりも、理屈や理論の説明に重点を置いています。

また、取り扱う問題の種類も、塾にくらべて少なすぎます。

つまりあまり実践的ではなく、学校の授業だけでは家庭学習の前提とはならないのです。

したがって、むだなく効率よく家庭学習を進めるためには、どうしても塾の授業が必要ということになります。

学習塾がわかりやすい授業をおこない、復習の大切さをくり返しくり返し説いていくことが、生徒の成績向上には欠かせません。

それをしっかりとおこなっているからこそ、私の塾はたくさんの方からご評価をいただけているのだと思います。

今日はこのへんで。

(写真は、先日訪れた札幌の大倉山展望台からの風景です。スキーのジャンプ台は上から見ると、スロープというより絶壁のようです。ここを飛ぶわけですから、ジャンプの選手はものすごいなと思いました。スキーのジャンプのように、生徒たちが少しでも高く、そして少しでも遠くへ飛べるように、精一杯支えていきたいと思います)