こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
夏休みに入りました。
夏休みは「復習」のチャンスです。
特に、1学期にあまり点数が取れなかった生徒は、英語と数学の復習を念入りにおこなってください。
英語と数学は「積み上げ」の教科です。
したがって、2学期に学習する内容を理解するためには、1学期の内容が理解できていなければなりません。
ふだんの時期では、前の内容にもどって復習をおこなうのは、時間的にも大変です。
しかし、じっくりと時間が取れるこの時期であれば、それが可能です。
英語の単語、数学の計算など、これからの学習の基礎となるものを、しっかりと復習してください。
さて、この前の日曜日に、息子を連れて宇都宮の栃木県立博物館に行ってきました。
県立博物館は中央公園の敷地内にあります。
この中央公園ですが、宇都宮のほぼ中心部にありながら、それがまるで嘘のように、園内にはゆったりとした時間が流れています。
もし、近所にあったら、文庫本を持って毎日通いたいくらいです。
県立博物館は、この公園のいちばん奥にあり、入館料は大人が260円、中学生以下はなんと無料です。
博物館では、栃木の自然と歴史の両方を学ぶことができます。
歴史好きの私は、どちらかというと、歴史に関する展示のほうに興味がひかれます。
どこの博物館にもあるので、特に珍しいものではありませんが、土器や土偶を見ていると、とても心が躍ります。
「この土器や土偶は、いったいどんな歴史を見てきたのだろう?」
数千年の時間を飛び越え、今、こうして自分の目の前にあると思うと、大きなロマンを感じます。
歴史に興味がない人にとっては、まったく理解できないかもしれません。
ただ、歴史好きとは、そういうものなのです(笑)。
また、建物の入り口近くには売店があり、博物館ならではのガチャガチャが置かれています。
その中の1つに、本物の化石が出るというものがあったので、息子にやらせてみました。
すると、出てきたのは、アンモナイトの化石でした。
理科でも勉強しますが、中生代の示準化石です。
ところで、私はたびたび生徒たちに、博物館へ行くことを勧めています。
博物館は「知識」を「経験」に変えてくれる場所だからです。
「学問なき経験は経験なき学問に勝る」というイギリスのことわざがあります。
実際の経験がなければ、知識は大して役に立たないので、それであれば、知識がなくても、経験がある人のほうがいいといった意味です。
また、ものごとは実際に経験することによって、はじめて深く身につけることができるといった意味でもあります。
勉強もまさにそうです。
人から聞いたり、本で読んだりしただけの知識は、すぐに忘れてしまいます。
しかし、それに経験が加わると、理解がぐっと深まり、忘れにくくなるのです。
やはり、ものごとを深く学び、知識を完全に自分のものとするためには、経験が必要なのです。
そのために、理科では実験がおこなわれます。
また、社会であれば、修学旅行がそうです。
修学旅行では、京都や奈良の観光名所だけではなく、新幹線から見える風景も、りっぱな体験となります。
東京駅を出発してしばらくすると、大規模な工業地帯が見えてきます。
東京から横浜にかけて広がる「京浜工業地帯」です。
つぎに、静岡に入ると、大迫力の富士山が見えます。
点在する工場の看板を見ると、製紙工場であることがわかり、静岡で製紙業が盛んなことが確認できます。
さらに、丘陵地には茶畑が広がっており、静岡が日本を代表する「茶処」であることを実感できます。
その後、新幹線は浜名湖を通り過ぎ、名古屋を抜けて岐阜に入ります。
すると、今度は、あの天下分け目の戦いのあった、関ヶ原の古戦場を見ることができるのです。
このように、新幹線では移動中に学べることがたくさんあり、本来であれば、おしゃべりに興じているヒマはないはずなのです(笑)。
しかし、修学旅行は3年間で1度だけです。
また、家族旅行も、そうたびたびは行けません。
そこで、登場するのが、やはり「博物館」なのです。
博物館であれば、どこの県にも立派なものがあります。
同じ県内なら、行くのにさほど時間はかかりません。
おまけに、公共のものであれば、入館料は激安です。
ですから、ほかの楽しみとセットで出かけるのも、悪くありません。
例えば、宇都宮であれば、餃子を食べに行きながらといった感じです。
私の地元の大宮には、埼玉県立歴史と民俗の博物館があります。
大宮駅から、わりあい近い場所にあるので、買い物などのついでに行くこともできます。
また、同じく埼玉県の行田市には、埼玉古墳群があります。
博物館には、教科書にも載っている、国宝の鉄剣が展示されています。
ちなみに、行田市のとなりにある加須市は、うどんの街として有名です。
おいしいお店を知りたい方は、ぜひ聞いてください。
こっそりお教えします(笑)。
今日はこのへんで。