こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
昨年のちょうど今頃だったと思います。
小学生の息子が、学校帰りに近所の人からカブトムシをもらって帰ってきました。
それがきっかけで、我が家ではカブトムシの飼育が始まりました。
夏の終わりにそのカブトムシが卵を産み、それが幼虫となり、蛹となり、今まさに成虫になる時期を迎えています。
数日前に最初の1匹が羽化し、その後ほぼ1日に1匹ずつのペースで羽化をしています。
カブトムシはいったん成虫になると、そのあと大きさが変わることはありません。
幼虫時代にたくさん栄養を摂って大きくならないと、大きなカブトムシにはなれないのです。
そのため我が家では、1つの飼育ケースに入れる幼虫の数をなるべく少なくして、餌となる朽ち木の入れ替えをまめにおこないました。
その甲斐があって、羽化したカブトムシはどれも立派な大きさです。
それを見てふと思ったことがあります。
勉強も何だか似ているなということです。
勉強は早い段階でしっかりと基礎を固めておかないと、その後あまり成績の伸びが期待できません。
1年生や2年生の時にさぼっていた生徒は、3年生になってからがんばっても、思うように成績が上がらないのです。
3年生になれば、どんな子であってもある程度は勉強をするようになります。
しかし、そのときどれくらい成績を上げることができるかは、その前の段階ですでに決まってしまっているのです。
したがって、高校受験に成功できるか否かは、1年生や2年生の段階から、どれだけ本気になることができるかにかかっているというわけです。
私の塾ではそのことを、毎回と言っていいくらいに、授業のたびに生徒たちに言い聞かせています。
さて、今日は授業の際のノートのとり方について考えてみたいと思います。
まず、ノートはいったい何のためにとるのでしょうか。
それはズバリ、復習のためです。
成績を伸ばすためには授業の復習が絶対に欠かせないことは、過去にもこのブログで何十回、何百回と書いてきました。
そして、これももう何回も書いてきましたが、復習とは授業で解いた問題の解きなおしのことです。
授業で解いた問題を、遅くとも授業の翌日までに再び家で解きなおすのです。
そのとき役立つのが、授業のときにとったノートです。
忘れかけているところや、完全に忘れてしまっているところを、ノートを見て思い出すのです。
「あ~、そういえばそうだった!」
こんなふうにです。
ノートはそのためにとるのです。
ノートをとることによって、それを復習のときに役立つ自分だけの「オリジナル参考書」とするのです。
しかし、そのようなことをあまり考えずに、ただ機械的に手を動かしているだけの生徒もいます。
それではノートをとる意味がありません。
したがって、ノートをとるときにつねに頭の中に入れておかなければならないのは、これをあとからで復習で使うのだという意識です。
ノートのとり方についての細かい情報は、さまざまな人がいろいろな場所で書いているので、今回は割愛します。
しかし、どのようなとり方であっても重要なのは、あとからそのノートを見ることによって、その日の授業の内容を頭の中に再現できるかどうかということです。
この問題のとき、先生がこう説明した。
あの問題のとき、先生があんな話をした。
こんなふうに授業の内容が思い出せることが重要であり、それができるのであればノートのとり方はどんなふうであっても構わないのです。
とはいっても、すべてを生徒任せにするのはかわいそうです。
そこで、私は授業の時の板書の内容や仕方にかなり気を使っています。
そのまま写して帰れば、それがそのまま復習用の参考書となるような、そんな板書を心がけています。
私の塾では黒板ではなくホワイトボードを使っていますが、ボードペンの色などにも気を使って、あとから見たときの見やすさにも注意を払っています。
しっかりと書き移せば、自分だけの復習用オリジナル参考書の出来上がりです。
さらに、いくつかアドバイスをプラスしておきます。
これは勉強ができる子に共通していえることですが、板書にない内容であっても、私が話した内容の中で自分が重要だと思ったことは、必ずノートの空いているスペースに書き留めています。
したがってこれを当然マネするとして、それが可能なように、ノートはある程度すき間を開けてとることが大切です。
そうすれば、必要な場所に必要な情報を、あとから追加で書きこむことができます。
また、ある程度のすき間を開けることは見やすさにも貢献します。
あともう1つ忘れてならないのは、ノートをとることはあくまでも「作業」であり、それそのものは「勉強」ではないということです。
作業だけで満足をしてしまい、肝心の勉強をおこなわないのは、まさに本末転倒です。
くれぐれも、そのことを忘れないでください。
今日はこのへんで。
(写真は和歌山アドベンチャーワールドのパンダです。器用に手で笹をつかんで食べています。動物園でパンダを見ると、その何だか人間っぽい動きから「中に人がはいっているんじゃないか?」と思うことがあります。そして、思わず背中にファスナーがついていないか探してしまうのです。私以外にも、そんな方がいらっしゃるのではないでしょうか・笑)