こんにちは。足利の学習塾　森戸塾の森戸です。

５０歳を超え、最近は体力の衰えを著しく感じるようになりました。

いままでと同じことをしていても、疲れるのがだいぶ早くなりました。

また、いったん疲れるとなかなか回復しません。

しかし、それを理由に授業のパフォーマンスを絶対に下げるわけにはいきません。

そこで、体力回復のために何かいい方法はないかといろいろ考えてみました。

その結果、せっかく足利に住んでいるのだから、市内の山をハイキングしようという結論に達しました。

手始めに選んだコースは、織姫神社からスタートして両崖山と天狗山を通り、通７丁目に降りてくるコースです。

じつは２０代の頃ですが、私は北アルプスの３０００ｍ 級の山などに登っていました。

テントを含む重い荷物を背負い、延々と２日をかけて登ったことを考えると、高さにしてせいぜい２００ｍ、全長にして３㎞ のコースなど楽勝とたかをくくっていました。

しかし、完全に舐めていました。

両崖山あたりまでは、まわりの景色を楽しむ余裕もありましたが、天狗山に着いたころにはもうその余裕は失われていました。

通７丁目にたどり着いたときは、思わずその場に座り込んでしまい、しばらくそこから動けませんでした。

しかし、確実に効果はありました。

その日はだいぶ疲れましたが、翌日からいつもの疲労感が取れて、全般的にかなり体が快調になったのです。

やはり疲れを取るためには、しっかりと休息をとるだけではなく、積極的な運動も効果的であることを実感しました。

また機会を見つけて挑戦したいと思っています。

さて先日のことですが、３年前の卒業生が塾に遊びに来てくれました。

かねてから第１志望だった企業に入社して、この４月から社会人生活をスタートさせたそうです。

中学生のときからさらに背が伸びて、言葉遣いも社会人そのものになっていました。

ちょっと見ない間に、ほんとうに頼もしくなったことに驚きました。

彼が私の塾に通い始めたのは、まだ小学生のときでした。

私としては、まだほんの数年前のことのような気がしますが、時間が経つのはほんとうに速いものです。

私も年を取るはずです（笑）。

慣れない社会人１年目とは思いますが、これからもぜひがんばってもらいたいと思います。

ところで、私が彼を教えていたころ、特に印象的だったのは、中学生のときから高校で学びたいことが明確だったということです。

そして今回の就職も、高校で専門に学んだ内容を活かした就職先となっています。

終始一貫してしっかりとした目標があり、それにしたがって努力を続けてきたわけです。

人が努力をしていく際、そのための原動力となるのは、明確な目標や目的意識です。

明確な目標や目的意識があってこそ、人はつらくても努力を重ねていけます。

また、明確な目標や目的意識がある人にとって、時として努力はつらいものではなく、夢中になって打ち込むことができる、楽しいものでもあるのです。

したがって、結果という点から見ると、そうでない人との違いは歴然です。

そこで、保護者の方からよくこのような相談を受けます。

「うちの子は将来の目標とかがないみたいなんですけど、どうしたら目標を持てるようになるんでしょうか？」

結論からいえば「まずは何も考えずに勉強しよう！」ということです。

目標や目的意識は興味から生まれます。

何かに興味を持って、そのことを面白いと感じるようになれば、それがきっかけとなって目標が生まれます。

しかし、あることに興味を感じたり、何かを面白いと思ったりするためには、そのことをある程度知る必要があります。

中学校の勉強はまさにそのためにあるのです。

義務教育が終わるまでは、すべての生徒が５教科をまんべんなく学習します。

それは、その子の興味や関心がどの分野に隠れているかが、まだわからないからです。

したがって、まずはどの教科もしっかりと取り組んでみるべきです。

「嫌い」や「苦手」という言葉で簡単に片づけてしまい、何もしないのはとてももったいないです。

もしかしたら、苦手と決めつけて一方的に遠ざけているもののなかに、自分にとってのほんとうの興味が隠れているかもしれません。

いままでもたびたび書いていますが、じつは私もそうでした。

中学校の前半までは、特に英語が嫌いで、思いっきり避けていました。

しかし、英語から逃げるのをやめて、きちんと向き合うようになると、だんだんと英語の楽しさがわかるようになってきました。

そして最終的には、大学では英語を専攻するまでになりました。

中学校の勉強は、自分が何に興味があるのか、自分にとって何が楽しいのかを見極めるための、まさに「お試し期間」です。

いろいろなことを積極的に試して、ぜひ自分の可能性を広げてもらいたいと思います。

また、生徒たちががいろいろなことに興味が持てるよう、私も工夫してがんばりたいと思います。

今日はこのへんで。

（写真は両崖山から望んだ足利市街です。足利に住んですでに四半世紀となりますが、市内にこんな素晴らしい場所があることを初めて知りました。これからも、まだ私が知らない足利の魅力を探していきたいと思います）