親子で違う「良い学習塾」の意味

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

私はよく、その日の給食で何が出たかを生徒に聞きます。

すると、一生懸命に思い出して教えてくれます。

たまに、どんな料理のことを言っているのか、さっぱり的を射ない時もありますが、それでも一生懸命に説明してくれます。

先日のことです。

例のごとく給食のメニューを聞くと、ある生徒が答えました。

「鮭が出ました」

「おぉ、鮭かぁ、で、どんなふうに出たん?」

私は当然「焼いてあるのが出ました」とか「フライが出ました」という答えを期待していましたが、なんと返ってきた答えは、

「ど~ん!と出ました」

それ聞いてクラス全員が大爆笑です。

私も、思わず笑ってしまいましたが、それと同時に思いました。

「へ~、やっぱり、ものごとって、人によって受け取り方が違うんだなぁ…」

いまさらですが、あらためてそう感じました。

ところで、この「受け取り方」の違いですが、学習塾についても言えることがあります。

親にとっての良い学習塾と、子どもにとっての良い学習塾が違う場合があるのです。

親にとっての良い学習塾とはどんな塾でしょうか?

もちろん、先生がしっかりと指導をしてくれて、子どもが真剣に勉強に取り組んでいるような塾だと思います。

では、子どもにとっての良い学習塾とはどんな塾なのでしょうか?

もちろん、親が考える塾と同じであるべきなのですが、そのようには考えていない子もかなりいるのです。

そのように考えていない子にとっての良い学習塾とは、授業中に遊んでいても先生に怒られず、自由気ままに好き勝手なことができる学習塾です。

そのような子にとって、塾に行く目的は勉強をすることではありません。

気の合う友だちと会って、楽しい時間を気ままに過ごすことです。

いわば、塾が、学校以外の「社交場」になっているわけです。

このように、子どもたちの「社交場」となってしまっている塾はいくらでも存在します。

特に、大きな塾にそのような傾向が強く、生徒を制することができずに「学級崩壊」を起こしてしまっている講師が大勢います。

私も、大手学習塾勤務時代に、そのような講師をたくさん見てきました。

大手学習塾は会社組織になっていますので、定期的な異動があります。

私の場合、異動すると、まず真っ先に取りかかったのが、生徒の意識改革でした。

前任者がしっかりと管理をおこなっていなかったクラスでは、特に大変でした。

生徒たちの勉強に対する姿勢を正し、まずはきちんと授業に取り組ませることが最初の仕事でした。

しかし、私は、生徒たちに責任はないと思っています。

いけないことをきちんと叱る大人がいなければ、子どもたちの行動がエスカレートするのは当たり前です。

また、子どもたちが真剣にならないのは、教える大人が真剣ではないからです。

よく言われることですが、子どもたちは、こちらが思っている以上に、大人のことをよく見ています。

さらに言えば、子どもたちは、その大人の態度を見て、自分たちの行動を決めているのです。

先生が真剣であれば、自分たちも真剣になり、真剣さが伝わってこない先生の前では、決して真剣にはなりません。

子どもたちの態度のすべては、教える側の大人に原因があるのです。

以前、ある生徒が他の塾から移ってきました。

それまで通っていた塾の授業がさわがしく、勉強にならないというのが理由です。

それを生徒自身が、家でお母さんにうったえたらしく、お母さんがインターネットで良い塾を一生懸命に探したそうです。

そして、見つけたのが私の塾だったというわけです。

その後、その生徒は成績を上げ、第一志望の高校に合格しました。

「こんな塾じゃ成績が上がらない」

この生徒のように、それを自らうったえることができる生徒ばかりではありません。

「こんなんじゃダメだよな」とはわかっていても、目先の楽しさから、ついつい楽な方へと流れてしまっている子もたくさんいるはずです。

親にとっての良い学習塾と、子どもにとっての良い学習塾とでは、その意味が違っていることがあります。

塾に行かせているのに成績が上がらない。

このような場合は、親の目から見て、ぜひ、しっかりとした判断をしてあげてください。

今日はこのへんで。