モットーは信用第一

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

とうとう今年も花粉症が始まりました。

昨日あたりから、やたらとくしゃみが出て目がかゆいです。

花粉症の薬は眠くなるので、できれば飲みたくありません。

まだ何とか我慢ができる程度なので、すこし様子を見たい思います。

さて、昨日は日曜日ということで、中3の授業がありました。

授業が終わると、先日の特色選抜入試で合格した生徒のご両親が、わざわざお礼を言いに来てくださいました。

そして、新たに中学生になる兄弟を入塾させてくださいました。

本当にありがたいです。

私の塾は兄弟生が多いのが特徴です。

上のお子さんの指導を任せていただいたご家庭は、下のお子さんの指導もほぼ100%任せてくださいます。

3人兄弟の3人ともが、森戸塾の卒業生というご家庭も数多くあります。

また、学年によっては、クラスの半分以上が卒業生の兄弟ということも珍しくありません。

たくさんのご家庭からのご評価をいただいて、とても感謝をしています。

ところで、私には埼玉県で暮らす70代の父親がいます。

現役時代は自動車ディーラーのセールスマンでした。

口数の少ない性格で、営業マンに向いているタイプではないのですが、それでも営業成績はかなり良かったようです。

また、管理職になると、いくつもの赤字店を立て直して、優良店に変えたそうです。

そんな父親が、子どもの頃の私によく言っていた言葉があります。

「俺は『信用』で車を売っているんだ」

当時はその意味があまり良くわかりませんでした。

しかし、大人となった今ではよくわかります。

おそらく現役時代の父親は、誠実な仕事ぶりで多くの人から信用されていたのだと思います。

そして「車を買うならあの人から」と、多くの人が私の父親から車を買ってくれていたのだと思います。

当時の父親は仕事がいそがしく、休みの日でも家にいないことが多かったので、私とはあまり話す機会がありませんでした。

ですから、私は父親の言葉を特に意識したり、影響を受けたりしたつもりはありませんでした。

しかし、当時の父親と同じくらいの年齢になって気がつきました。

昔、父親から聞いた言葉が、知らず知らずのうちに、自分自身の仕事に対する基本的な姿勢になっていたのです。

いまの世の中は、物やサービスが売れない時代です。

ですから、どこの企業も自社の商品を買わせようと、宣伝などにさまざまな仕掛けをほどこしています。

「買う気にさせるキャッチコピー」

「成約率の高いホームページ」

「心理学を応用したマーケティング」

私自身も、いままで数多くの本を読み、かなり長い時間をかけて「売るための技術」を学んできました。

そして、それを実際に利用して、自分の塾の宣伝にも使ってきました。

それにより、たくさんの人に森戸塾を知ってもらうことができ、そして、選んでもらうことができたのも事実です。

しかし、このような「売るための技術」によって物やサービスが売れるのは、最初の1回目のみです。

その1回目で、お客さんからの信用が得られなければ、2回目以降はありません。

当たり前の話ですが、いくら「売るための技術が」が優れていても、しっかりとした中身がなければ、すぐにそっぽを向かれてしまうのです。

大手学習塾は宣伝資金が豊富です。

ですから、満足を与えることができずに生徒が辞めてしまっても、大量の宣伝で「新規」の生徒を集めることができます。

しかし、小さな塾ではそうはいきません。

来てくれた生徒一人ひとりに満足を与えることができなければ、とたんに潰れてしまいます。

ですから、私は生徒一人ひとりに満足を与え、保護者様からの「信用」を得ることのみが、森戸塾がこの足利で生き残る道であると信じてきました。

そして、そうすべく無我夢中で突っ走ってきました。

「俺、会社を辞めて足利で塾を開こうと思ってるんだ」

今から16年前、私がこのように言うと、ほとんどの人がこう言って反対をしました。

「やめとけ、足利はよそ者が商売できる土地じゃないよ」

しかし、あれから16年が経ち、森戸塾は今年で17年目のシーズンに入ろうとしています。

卒業生の数はすでに300人近くになります。

最近、森戸塾がまだ始まって間もないころの生徒が、結婚してすでにお母さんになっているという話を聞いてびっくりしました。

「もう、そんなに経つのか!」

無我夢中の16年間はあっという間でした。

ですから、そんなにも長い年月が経っているようには感じていませんでした。

とても感慨深いものがあります。

16年前には単なるよそ者だった私も、最近ではどうにか足利の人間になれたように思います。

これからも、足利の人間として、信用第一をモットーに、ひとりでも多くの生徒と保護者様に満足を与えられるようがんばっていきたいと思います。

今日はこのへんで。