当たり前の覚悟

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

やっと中間テストが終わったと思ったらもう期末テストです。

森戸塾では今週から期末テスト対策に入りました。

私の塾の定期テスト対策がほかの塾とは違っている点は、画一的な内容のものをやらせるのではなく、生徒各自が自分で決めた課題に取り組むという点です。

そして、その中でわからないところなどがあれば、私が一人ひとりに個別に対応する形をとっています。

教室の雰囲気はというと、2時間があっという間に過ぎてしまうくらい、みんな真剣に課題に取り組んでいます。

この様子でいけば、今回の期末テストも全体的にいい結果が期待できそうです。

さて、今回は私がふだん考えていることを、かなり正直に書かせていただきたいと思います。

おかげさまで森戸塾は今年で20周年を迎えました。

足利全域からたくさんの生徒が集まってくれており、市内すべての公立中学校から生徒が集まっている塾は、個人経営の塾ではおそらく私のところだけだと思います。

この少子化の時代に、本当にありがたいことだと感謝しております。

「成績が上がる塾」や「面倒見のよい塾」ということでご評価をいただいているようで、塾をやっている人間としては、これ以上にない幸せを感じています。

しかし、ここであえて正直に言わなければならないことがあります。

それは、私の塾に入ったからといって、必ずしも成績が上がるわけではないということです。

確かに、私の塾では大部分の生徒が成績を上げます。

しかし、ごくわずかな人数ではありますが、なかには成績が上がらずに、短期間で辞めていく生徒がいることも事実です。

そのような生徒に共通しているのは、授業に出席することはするのですが、それ以外のやるべきことを、いくら言われてもほとんどやらないということです。

具体的にいえば、家で覚えてくるように指示されたことを覚えてこなかったり、毎回の宿題を提出しなかったり、指示された復習をしていなかったりといった具合です。

私は生徒たちに何か不思議な魔法をかけて、成績を上げているわけではありません。

ふつうに授業をして、ふつうに勉強のしかたを教えているだけです。

確かに、塾の講師としてのかなり長い経験がありますから、ほかの塾よりだいぶ授業はわかりやすいと思います。

また、生徒たちをやる気にさせる話術もそれなりにあると思います。

しかし、それだけで生徒の成績を上げているわけではありません。

私の塾に入って成績が上がった生徒は、授業以外でもやるべきことをきちんとやっているから成績が上がったのです。

しかし、残念ながらそのへんがわからずに、ただ「みんながいいって言うから、あそこの塾に入れば成績が上がるだろう」と、簡単にお考えになるご家庭があるのも事実です。

もし、入るだけで必ず成績が上がるという塾があれば、もちろんそれがいちばんいいに決まっています。

しかし、残念ながらそのような塾は、日本中どこをさがしてもありません。

この塾では成績が上がらないから、あの塾ではどうだろう。

こんなふうに考えて、いくつも塾を渡り歩いたとしても、肝心の生徒本人がやるべきことをやらなければ、どこに行っても成績は上がりません。

さらにもう一つ付け加えておきたいことがあります。

成績が上がるといわれている塾の指導には、適度なきびしさがあります。

それは生徒の成績を上げるためには、やらせるべきことをきちんとやらせなければならないからです。

先日、他の地域でかなり評判の高い塾を経営している先生とお話をさせていただく機会がありました。

その中でたまたまこの話題となったのですが、やはり私とまったく同意見でした。

また、私自身の経験からも確実にそのように言えます。

「ごあいさつ」のところにも書きましたが、私はある塾との出会いによって、中学生のときに爆発的に成績を伸ばしました。

それまでの塾よりも、はるかに授業がわかりやすかったことは確かです。

しかし決定的に違っていたのは、指導のきびしさでした。

やるべきことは徹底的にやらされましたし、覚えるべきことは徹底的に覚えさせられました。

正直つらいなと思うこともたびたびありましたが、それでも歯を食いしばってがんばりました。

そして、その結果が爆発的な成績アップだったのです。

ただその塾の生徒になったからではなく、私なりに精一杯に努力をした結果でもあったわけです。

塾としては、楽に成績が上がるとか、必ず成績が上がると宣伝して、気軽に入塾してもらったほうが経営上は得策です。

しかし、これでは嘘をつくことになり、結果的には生徒のためになりません。

やるべきことは必ずやる。

この当たり前の覚悟がなければ、どこの塾に行っても成績は上がりません。

お子様の貴重な時間と、保護者様の大切なお金を無駄にしないためにも、塾に入る際には、その点についてお子様とよくお話しあってみてください。

今日はこのへんで。