こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
10月になりました。
私立高校の入試まであと3か月となりました。
県立高校の入試まではあと5か月です。
私の塾の中3生たちも、勉強に取り組む姿勢がだいぶ受験生らしくなってきました。
すでに9月から受験対策講座も始まっており、授業のたびに細々とした小テストがおこなわれています。
テストの結果を見ても、ほぼ全員が家でしっかりと準備をしてきている様子がわかり、とても感心しています。
受験勉強は小さなことの積み重ねです。
当たり前ではありますが、小さなことができない人は、大きなことはできません。
まずは、そのへんの意識をしっかりと浸透させることができたかなと思います。
中学校に先がけて、今月末には三者面談をおこなう予定です。
これにより、ほぼ志望校が確定することになりますが、中3生諸君にはなお一層がんばってもらいたいと思います。
さてここ最近ですが、大手学習塾をやめて私の塾に移ってくる生徒が多いです。
移ってくる理由で最も多いのは「前の塾では成績が上がらなかったから」です。
ごくわずかではありますが、私の塾にも成績が上がらない生徒はいます。
しかし、大手学習塾勤務時代を思い出してみると、生徒全体に対して成績の上がらない生徒の比率がかなり高かったように思えます。
成績が上がらないことは、一概に塾だけの責任とは言えません。
塾の側ががんばっても、生徒の側がやるべきことをやらなければ、成績は絶対に上がらないからです。
しかし当時を振り返ってみると、大手学習塾には生徒の成績が上がりにくい要因が、確かにあったようにも思えます。
まず、講師によって指導力の差がかなり大きいです。
じつは授業のうまさというものは、その人のパーソナリティによって決まります。
講師に向いているパーソナリティと、そうでないパーソナリティというものが明らかに存在します。
したがって、授業のうまさはその人の持って生まれた資質ということになります。
あとからの努力で、獲得できるものではないのです。
私は大手学習塾時代に、新人講師の研修を担当していたことがあります。
そのときに、ほとんど未経験で入ってきた新人ほうが、何年間も在職しているベテランよりも授業がうまいという例を何回も見ました。
大手学習塾にはたくさんの教室があり、たくさんの生徒が在籍しているので、たくさんの講師が必要となります。
したがって、本当に講師に向いている人だけで、必要な数の人材はまかなうことは不可能です。
そこで片目をつむりつつ、そうでない人でも生徒の前に立たせているのが、大手学習塾の現状なのです。
したがって、偶然いい先生にあたればラッキーですが、そうでない場合はとても残念ということになります。
また、いい先生にあたっても、ずっとその先生に教えてもらえる保証はありません。
大手学習塾は会社組織であるため、ある一定の期間で人事異動があります。
私もかつて転勤を何回も経験しました。
また、塾業界は労働条件がとても悪いため、毎年たくさんの数の離職者が出ます。
さらには、指導力があればあるほど、独立して自分の塾を開きたいと思うのが、この仕事をする者としての自然な感情です。
したがって、本当に指導力のある講師は、いつまでも大手学習塾には残っていないのです。
大手学習塾には成績が上がりにくい要因があともう1つあります。
大手学習塾は組織の上層部から現場に至るまで、授業や補習、教材作成には力を入れますが、生徒に家庭学習の習慣を定着させることについては、ほぼ無関心です。
このブログでも過去たびたび書いていますが、成績とは授業と復習のかけ算です。
いくら授業を真剣に受けても、復習がゼロであれば結果はゼロです。
したがって、塾がいくら授業の内容や教材の中身に工夫を凝らしても、それにともなった家庭学習がなければ、いつまでたっても生徒の成績は上がらないのです。
私が知りうる限りですが、大手学習塾勤務時代を振り返ってみても、教材の作成などには熱心であっても、生徒たちに徹底して復習の大切さを伝えていた講師はほぼいなかったように思います。
また学習塾全体を通しても、生徒たちに家庭学習を定着させるような工夫などは、ほぼほとんどおこなわれていませんでした。
定期テストの前になると、大手学習塾は大規模なテスト対策補習をおこないます。
しかし、授業が終わったあとの遅い時間帯や、ふだんは授業をおこなっていない日曜日などをつかって、以前に授業で教えた内容をもう1回教えるという、かなりムダなものが多い印象です。
テスト直前の勉強は、ふだんの勉強の仕上げです。
ふだんがなくては仕上げもありません。
私の塾では、入ってくる生徒の多くが成績を上げます。
それは、私から復習の大切さを徹底的に聞かされて、ふだんからの勉強を大切にしはじめるからだと思います。
今日はこのへんで。
(写真は札幌大通公園で撮った噴水の様子です。何がすごいかといえば、最近のスマホのカメラの性能です。まるで一眼レフカメラで撮ったかのように、水の一瞬の動きをとらえています。私もかつては一眼レフのカメラを使っていましたが、スマホのカメラで十分すぎて、もうここ何年も使っていません。技術の進歩はすごいですね)