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まずやってみる

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

ここのところ寒暖の差が激しいので、風邪をひいている人も多いようですね。

私の塾でもマスクをして授業にくる生徒が多くなっています。

私も月曜日あたりからのどが痛くなり、昨日が痛みのピークでした。

ですが、今日は痛みも取れたので、夜からの授業はいつもどおりの全開モードでいく予定です。

ところで、面倒くさいことを避けていると、その間、ずっと嫌な気分が続きますよね。

やらなきゃいけないのはわかってるけど、ついつい後回しになって、どんどん時間ばかりが過ぎてしまい、それで、あ~、どうしようみたいな感じです。

私の場合、思い出すのは、大手学習塾時代の教材作成です。

その塾では、講習のテキストを、講師が持ち回りで作っていました。

「それでは、つぎのテキストは森戸先生でお願いします」と、会議で決まると、そこからが憂うつな日々の始まりです。

締め切りを守るためには、一日も早く作業に取りかからなければなりません。

でも、一日の仕事が終わるともうクタクタで、ついつい「明日からにしよう」となってしまうわけです。

そんなことをくり返しているうちに、タイムリミットがせまってきて、毎回お決まりの「あ~、どうしよう」という状態になります。

そして、もうこれ以上引き延ばせないという時期になって、やっと重い腰を上げて作業に取りかかるのです。

でも、しばらくすると面白いことに気づきます。

あれほど面倒くさがっていたテキスト作成に、集中している自分がいるのです。

「う~ん、ここをもうちょっとこうしたほうがいいかもしれない」なんて思いながら、作業に没頭しているのです。

集中しすぎて、気ががつくと、空が明るくなっていたなんてこともあります。

当然ですが、テキストはあっという間に仕上がります。

そして、毎回、同じようにこう思うのです。

「な~んだ、思ってたほど大変じゃなかったなぁ~」

前回の投稿で、成績の差は能力の差ではなく、行動の差であると書きました。

でも、生徒の本音はこうだと思います。

「わかってるんだけど、なかなかやる気になれなくて」

でも、ここに間違った思い込みがあるのです。

勉強をするのに「やる気」は必要ありません。

「やる気」がなくても、ただやればいいのです。

「やる気」はそのあとから自然にでてきます。

人間は自分の意思で「感情」を変えることはできません。

いくら心に命じても、嬉しいこともないのに喜んだり、腹が立つこともないのに怒ったりすることはできません。

それと同じように、意思の力を使って「やる気のない自分」を「やる気のある自分」に変えることはできないのです。

変える方法はたった一つです。

それは、何はともあれ「まずやってみる」ことです。

そうすれば、行動にともなって、感情も変化してくるわけです。

人はやる気があるから勉強するのではなく、勉強することによってやる気になるのです。

「まずやってみる」

これができるかどうかが、成績を上げることができるかどうかの重要なカギなのです。

今日はこのへんで。