こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
昨日はとても暖かい1日でした。
日中、クルマの温度計を見ると20℃ 近くもありました。
ダウンのベストを着ていたこともあって、少し汗ばむほどでした。
しかし、今日は一変してこの気温。
スマホで確認すると、現在の気温は8℃ で、午後になっても気温はあまり上がらない予想です。
ここまで気温の変化が激しいと、体のほうもしんどいですよね。
これから年末にかけて、塾は1年で最もいそがしいシーズンとなりますので、しっかりと体調管理に努めなければと思います。
さて、子どもの勉強について、保護者様のお悩みで断トツに多いのはもちろんこれです。
「ほとんど勉強しない」
そして、それについで多いのがこれです。
「勉強しているのに成績が伸びない」
子どもが勉強しないことに頭を悩ませている保護者様から見れば、してくれるだけでもうらやましいと思うかもしれません。
しかし、一生懸命がんばっているのに、結果が出ない姿を見るのもつらいものです。
当たり前ではありますが、勉強しているのに結果が出ないのは、ズバリ、勉強のしかたが間違っているからです。
では、いったい何が間違っているのでしょうか?
考えられるのは2つです。
まず1つ目は「作業」と「勉強」の区別がついていないということです。
そして、2つ目は「インプット」と「アウトプット」のバランスが良くないということです。
1つ目について見ていきます。
テスト勉強を始めるにあたり、まずはノートをまとめたり、カードを作ったりする子がいます。
ていねいな字で書かれたノートを覗いてみると、いろいろな色のペンを使ってカラフルにまとめられています。
「よくがんばってまとめたなぁ」と、思わず感心します。
でも、ここで考えてもらいたいことがあるのです。
それは、ノートをまとめる「目的」です。
ノートをまとめる「目的」は、それを使って「必要な内容を覚えること」です。
ノートはあくまでも「手段」であり、それそのものが「目的」ではないのです。
しかし、長い時間をかけてノートをまとめていると、知らず知らずのうちに、それが「目的」へと変わってしまうのです。
そして、まとめ終わったと同時に、勉強も終わったと勘違いをしてしまうわけです。
ノートをまとめたり、カードを作ったるするのは「作業」です。
「作業」と「勉強」は違います。
作業はあくまでも勉強の準備であり、勉強そのものではありません。
そして、作業は勉強に活かしてこそ意味があり、それだけでは何の意味もないのです。
また、私は生徒にこうも言います。
「時間がもったいないから作業はしなくてよろしい」
教科書を見ながら、時間をかけてノートをまとめるくらいであれば、書店に行って学習参考書を買ってきてしまったほうが早いです。
何といっても内容が良くまとまっており、どこが重要ポイントなのかが一発でわかります。
それを使って「勉強」をすれば、時間を短縮しながら効率よく点数を伸ばすことができます。
つづいて2つ目です。
勉強には「インプット」と「アウトプット」の側面があります。
必要な知識を頭に入れるのが「インプット」で、入れた知識を使って、実際に問題を解くのが「アウトプット」です。
長い時間勉強をしているのに、あまり点数が取れない生徒は、インプットにばかり時間をかけて、アウトプットに時間をかけていないことが多いようです。
これは、クルマの免許を取ろうとしている人が、教則本を読んでばかりいて、教習車にまったく乗らないのと一緒です。
いくら本で学んでも、自分で実際に動かさなければ、いつまでたっても運転できるようになりません。
それと同じで、いくら参考書を熱心に読んでも、実際に問題を解かなければ、テストで点数を取ることはできないのです。
学んだ知識を、どのような方法で答案用紙の上に反映させるのか、その訓練が必要なのです。
そして、その訓練を通して、知識はより確かなものとなっていくのです。
しかし、知識のインプットに時間がかかってしまい、アウトプットにあまり時間が割けないという悩みもあるかと思います。
そこで、お勧めする方法が、インプットとアウトプットの順番を逆にするというものです。
まずは問題を解いてみて、わからなかったところを参考書を使って調べていくという方法です。
この方法は、特に理科や社会の勉強に効果的です。
時間を節約しながら、理解できていないところだけをピンポイントで学ぶことができます。
しかし、この方法で勉強をおこなうためには、1つだけ欠かせない条件があります。
それは、ふだんから学校や塾の授業をしっかりと聞いて、ある程度の理解をしておくということです。
そうでなければ、わからないところだらけで、この方法がうまく使えません。
やはり、テスト勉強の極意は、ふだんからしっかりと勉強に取り組んでおくということなのです。
今日はこのへんで。