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キラキラしてました

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

突然ですが「ダムカード」をご存知ですか?

ダムのことを詳しく知ってもらうという目的のために、国土交通省が作成して無料で配布しているものです。

実際にそのダムを訪れることによってもらうことができます。

もちろん、足利の「松田川ダム」にもあり、管理事務所に行くともらうことができます。

全国のダムを巡って、カードをコレクションしている「ダムマニア」の方もけっこういるそうです。

私はこのダムカードの存在を、STV札幌テレビ放送の「ブギウギ専務」という番組で知りました。

ミュージシャンでローカルタレントの上杉周大さんと、ダイノジの大地洋輔さんが出演している番組です。

この番組には、2人が北海道のダムを訪れる「ダムカードめぐりの旅」という企画があり、そこにダムカードが登場します。

ちなみに、この「ブギウギ専務」ですが、無料動画配信サービスの「GYAO!」で見ることができます。

私は特に「ダムマニア」というわけではないのですが、一昨日は天気もよかったので群馬県みどり市の「草木ダム」に行ってきました。

およそ1時間半のドライブです。

ふだんは見慣れた渡良瀬川も、上流ではまったく違った姿をしているのにビックリです。

そして、さらにビックリしたのは、ダム湖である草木瑚の大きさです。

遥か向こうまで奥行きのある大きな湖が、静かに水をたたえている姿はとても雄大でした。

もちろん、ダムカードもいただきました。

ところで、ダムカードの裏面には、そのダムに関するいろいろな情報が書かれています。

私の手元にあるカードを見ると、1970年代に建設されたものが多いのに気づきます。

70年代といえば、2度のオイルショックがありましたが、年によっては5%を超える経済成長があった時代です。

その後、日本経済は80年代の前半でいったん減速しますが、後半に向けて再び力強く上昇します。

しかし、90年代に入ると「バブル崩壊」によりいっきに失速し、そこから立ち直れないまま30年近くが過ぎようとしています。

私は、70年代に子供時代を過ごし、80年代におもに学生時代を過ごしました。

ひとは過去の記憶を「思い出補正」によって美化するそうです。

しかし、私が子どもの頃に見ていた日本の世の中は、とてもキラキラしていて、未来に希望が持てるような雰囲気だった気がします。

「大人になったらいいことがたくさん待っている」

何となくそんなふうに思えるような世の中でした。

しかし、いまの世の中を見渡してみると、明るい話題がほとんど見当たりません。

「ますます進む少子化」「減り続ける人口」「上がりつづける税金」「上がらない給料」「広がる格差」「リストラ」「企業の身売り」

こんな話題ばかりです。

いったい、これからの日本はどうなるのでしょうか?

日本がかつての栄光を取り戻せる日は来るのでしょうか?

残念ながらそれはないと思います。

少子化対策があまりにも遅きに逸しました。

4年前に100万人を割ったばかりの出生数が、今年は90万人を割るそうです。

「第2次ベビーブーム世代」が50代に近づきつつある現在、もはや少子化を止める手立てはありません。

日本のGDPの約6割は「内需」によるものですから、これからますます日本経済は縮小に向かいます。

こうなることがわかっていて、有効な策を講じなかった政治家の方々には、猛省をうながしたいです。

ここまでだいぶネガティブな話題ばかりをならべてきましたが、それには理由があります。

保護者の方に覚悟をしていただきたいのです。

私たちはそのような世の中に、自分たちの子どもを送り出さなければならないのです。

では、親として何をしてあげればいいのでしょうか?

お金や家や土地を残してあげればいいのでしょうか?

違います。

お金は使ったらなくなります。

家や土地も売ったらおしまいです。

ですから、たとえそのようなものを残してあげたとしても、一生にわたって子どもを支えてくれる保証はありません。

では、何を残したらいいのでしょうか?

「教育」です。

「教育」こそが、これからの日本を生き抜くための最強の財産です。

「勉強は世の中に出たら役に立たない」という人がいます。

そんなことは絶対にありません。

勉強することの目的は、将来の選択肢を広げることにあります。

しっかりと勉強をした子とそうでない子では、進学にしても就職にしても、選ぶことのできる選択肢の数が大幅に違います。

日本国内のみならず、海外にも活躍の場を見つけることができます。

日本の価値が相対的に下がっていく中で、これからの世代は海外に出ることが当たり前になる可能性すらあります。

このように、これからの日本では「チャンスに恵まれる者」と「そうでない者」がますます分かれていきます。

その格差を埋めてくれるものは一つしかありません。

それこそが「教育」というわけなのです。

今日はこのへんで。