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私が塾の先生をしている理由

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

一般選抜入試の出願が終わり、各高校の倍率が発表されました。

足利地区では、足利高校と足利南高校が高めです。

足利高校が1.27倍(学力定員180名に対して228名が出願)、足利南高校が1.34倍(学力定員104名に対して139名が出願)です。

足利高校の倍率が高くなることはある程度予測していましたが、足利南高校の1.34倍はけっこう意外でした。

例年であれば、そこまで高くないからです。

しかし、思い出してみると、今から何年か前にも、足利南高校の倍率がかなり高かった年がありました。

私の塾の生徒たちはもちろん全員合格しましたが、たいして勉強をしなくても受かるだろうと、受験を甘く見ていた生徒たちが軒並み不合格になったと聞いています。

明日からの出願先変更を経て、最終的な倍率の確定となりますが、これから数字が大きく変わることはないと思われます。

しかし、試験本番に向けてしっかりと準備を進めてきた生徒にとっては、どうでもいい話かもしれません。

やはり、倍率が気になるのは、運に頼らなければならない部分が多い生徒でしょう。

高校入試は、そのための準備を怠らなければ確実に合格できる試験です。

人生は時には運頼みも必要ですが、高校入試においては運よりも実力です。

森戸塾では、生徒たちが早くのうちから高校入試を意識できるよう、そのための動機づけを重視した指導をおこなっています。

そしてその成果もあり、毎年およそ半分以上の生徒が、一般選抜を迎える前の特色選抜で合格を決めています。

また、一般選抜での合格率もきわめて高く、ほとんどの生徒が確実に合格を手にしています。

ところで、毎年この時期になると、私はもう40年近くも前になる、自分自身の高校受験を思い出します。

私は当時、埼玉県の大宮市(現さいたま市)に住んでいて、浦和市(こちらも現さいたま市)にある、浦和市立高等学校(現さいたま市立浦和高等学校)を受験しました。

子どもが多い時代だったということもあって、確か倍率は1.6倍程度だったと思います。

忘れもしないのがその時の受験番号で、なんと777でした(笑)。

もちろん無事に合格できたのですが、そのたった1年半ほど前までは、私はとてもその高校に合格できるような生徒ではありませんでした。

定期テストで返ってくる点数は軒並み平均点以下で、特に英語と数学が苦手でした。

かと言って、スポーツが得意なわけでもなく、また、友達付き合いもあまり上手いほうではありませんでした。

したがって、当時の私は何事においても、いま一つ自信の持てない中学生でした。

あまり楽しいと思えることもなく、毎日いやいやながら中学校に通っていたような気がします。

しかし、高校受験を意識し出した2年生の2学期、その頃通い始めた塾が私を変えたのです。

時代は昭和ということもあって、ややスパルタ色が強い塾ではありましたが、その塾に通ったことによって劇的に成績が上がったのです。

それまで良くて40点代だった点数が、あれよあれよという間に上がっていきました。

そして、あっという間に80点を越えて、最終的には90点代にまで達したのです。

「今までなんでこんな簡単なことがわからなかったんだろう?」

それまでとても苦手だった英語が、こう思えるまでになりました。

しかし、変わったのは成績だけではありません。

毎日が何となく楽しくなり、気持ちがとても前向きになったのです。

相変わらずスポーツは苦手でしたが、仲のよい友だちができて、いっしょにバンドを組んだりしたのもこの頃からです。

このように、勉強ができるようになって変わったのは、テストの点数や偏差値だけではありませんでした。

自分自身が大きく変わり、人生そのものが変わりました。

もちろん、そのきっかけをくれたのは塾です。

私ははじめから、塾の先生になろうと思っていたわけではありません。

中学生の頃は、世界中を飛び回る商社マンに憧れていました。

大学を卒業するころは、飲食店の経営に興味がありました。

そして、卒業後は調理や経営を学ぶために、関西にある外食産業の会社に就職しました。

しかし、いろいろと紆余曲折があったのち、今からおよそ20年ほど前に、飲食店ではなく学習塾を開きました。

なぜ、学習塾だったのか?

それはおそらく、学習塾によって自分の人生にもたらされたものが、とても大きかったからだと思います。

かつての私と同じように、自分の内側に眠る可能性の引き出し方がわからずに、自信を持てないままでいる子はたくさんいるはずです。

そのような子たちに、人生を大きく変えるきっかけを与えたい。

そして、自信を持って自分自身の人生を歩んでいってもらいたい。

おそらく無意識のうちに、そう思い至ったのでしょう。

それが現在、私が塾の先生をしている理由だと思います。

今日はこのへんで。

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(写真は札幌の中島公園内にある「豊平館」です。明治時代に開拓使が建てた洋造ホテルです。白とウルトラマリンブルーを基調としたカラーリングが、北海道の爽やかな夏の青空に映えています)