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タイミングを逃さず波に乗れ!

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

昨日はNHKのBSで「ラストエンペラー」が放送されていました。

イタリア・中国・イギリスの合作による映画で、清朝最後の皇帝であり、後に満州国の皇帝となった溥儀の生涯を描いた作品です。

公開は1987年で、北京の故宮で世界初のロケが行われたことで当時話題になりました。

また、日本が誇る音楽家である坂本龍一氏が、音楽を担当したことも大きな話題となりました。

坂本氏はこれにより、第60回アカデミー賞の作曲賞を受賞しています。

私がこの映画を始めて見たのは、高校3年生の時でした。

スクリーンに映る故宮の雄大で色鮮やかな映像と、それをさらに引き立てる坂本氏の音楽に、とても感動したのを覚えています。

中国といえば、現在では新型肺炎についての話題が中心です。

我が家でもマスクを多めに買ってあります。

また、消毒用のアルコールも買いました。

あまり心配し過ぎるのも良くないと思いますが、日本では本格的に感染が広がらないことを祈るばかりです。

また、1日も早く騒ぎが収束して、中国の人たちにも日常が戻ることを祈っています。

さて、あと2か月もすると新学年がスタートします。

6年生は小学校を卒業して、晴れて中学生となります。

そこで問題となるのが「塾に通い始めるタイミング」です。

中学入学と同時に通い始めたほうがいいのか。

それとも、しばらく様子を見て、中学校に慣れてからの方がいいのか。

考えがわかれるところです。

中学校に入学すると、それまでの環境ががらっと変わります。

長くなる通学時間。

違う小学校からきたクラスメート。

新たに始まる部活動。

上級生とのきびしい上下関係。

そして、難しくなる勉強。

これだけの大きな変化ですから、心身への負担は少なくありません。

ですから、塾に行かせるのは、少し様子を見てからでもいいかなと思うのも無理がありません。

しかし、いずれ塾に行かせようと考えているのであれば、通い始めるタイミングは中学入学と同時がベストです。

理由は2つあります。

まず、塾が抵抗なく中学校生活の一部となるからです。

中学校生活と塾が同時に始まることにより、無意識にそれが1つのセットとなり、心身ともにかえって負担が小さくなります。

しかし、中学校生活が本格的に始まった後から、塾をプラスするのはとても大変です。

基本的に、中学生は毎日部活でクタクタに疲れています。

ですから、そこにつけ加える形で学習塾をプラスするのは、心理的に大きな負担です。

また、生活パターンを完全に変えるのには時間がかかります。

したがって、やっと決断して塾に通っても、その生活に慣れるまで時間がかかります。

そして、塾の効果が出るのもそこからだいぶ後ということになってしまうのです。

これならば、最初から通ってしまったほうがいいにきまっています。

つぎに、中学校生活に慣れるのを待っている間に、勉強がわからなくなってしまうからです。

特に、英語と数学は危険です。

英語も数学も、中学校で一番最初に学習する内容は、簡単すぎるくらいに簡単です。

ですから、多くの中学生が中学校の勉強は簡単だと誤解してしまうのです。

しかし、中学校の勉強が簡単なのは、本当に最初だけです。

そのあとは一気に難しくなります。

しかし、それでも多くの生徒が油断をしたままで、真剣に勉強に取り組もうとしません。

そして、気がついたときは「ほとんど何もわかっていない」という状態になってしまうのです。

こうなってしまうと、そこから成績を回復させるのはかなり大変です。

特に英語と数学は厳しいです。

これは以前も書いた通りです。

本来の目的

実際のところ、すでに1学期のうちからこのような状態になってしまう生徒もたくさんいます。

そして、いったんそうなってしまうと、塾に通っても期待したほどの成果が得られないのです。

私が中1の1学期の授業で、最も強く心がけていることは、生徒たちを一日も早く、精神的に小学生から中学生にするということです。

「小学生のときのままの意識では、中学生としてはやっていけない」

このことに一日も早く気づかせて、中学生として必要な意識と、それにともなう学習習慣を身につけさせることが、中1の1学期おける最大の課題です。

ここでしっかりと勉強のペースをつかみ、波に乗ることができた生徒は、そのまま3年間にわたって好成績をキープします。

そして、多くの生徒が一般選抜を待つことなく、一足早い特色選抜で合格を勝ち取ります。

これから中学生になるお子さんにとって大切なのは、タイミングを逃さずうまく波に乗るということです。

新しく中学1年生となる生徒たちが、しっかりと勉強の波に乗れるよう、4月からしっかりと指導していきたいと思います。

今日はこのへんで。