終わってしまったら終わり?

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

先週の日曜日は、期末テスト直前ということで教室を開放したので、昨日の日曜日は2週間ぶりのオフでした。

私の塾では、すべての授業を私一人で受け持っているので、私が休めるのは基本的に日曜日だけです。

ですから、日曜日に何かしらの予定が入ると、何週間も休みがないという状況になります。

来週の日曜日は中3の下野テストがありますので、またまた2週間休みなしの状況になります。

さらに月末からは中3冬期講習も控えているので、パーッとどこかに出かけたい気分を抑えて、昨日は家で過ごし、体力の温存に努めました。

一般的に、塾の先生は頭脳労働と思われているようですが、実はけっこう「体力勝負」です。

特に、私はパワフルな授業をしますので、授業後の消耗はかなりのものがあります。

そろそろ歳なので、少しパワーを抑えた授業をすればいいのですが、若い頃からのスタイルはそう簡単には変えられません。

部活で疲れていても、がんばって教室に来る生徒たちの姿を見ていると、ついつい自分自身に「気合い」が入ってしまうのです。

これからも、生徒たちに暑苦しがられない程度に、パワフルかつ熱い授業をしていきたいと思います(笑)。

さて、期末テストが終わりました。

結果に満足できた子もいれば、満足できなかった子もいると思います。

満足できた子は、次回も同じような点数が取れるよう、油断をせずにがんばってもらいたいと思います。

満足できなかった子は、何がいけなかったのかをよく考えて、次回に活かしてもらいたいと思います。

テストは点数が出たら終わりではありません。

「その後」が大切です。

勉強のできる子は、テストの後も、おこなうべきことをしっかりとおこなっています。

テストには2つの目的があります。

まず1つ目は、現在の理解度を測るということです。

そして2つ目は、ウィークポイントとなっているところを把握するということです。

1つ目の目的は多くの人が理解していますが、2つ目の目的は意外と理解されていません。

たとえば、野球の試合で負けたとします。

「あ~あ、負けちゃったね」とか「次はがんばろ~ね」で終わってしまったら、次の試合でも絶対に勝てません。

次の試合に勝つためには、敗因を分析して、ウィークポイントを補強しなければならないのです。

まずは、敗因の分析からです。

送りバントが決まらず、得点圏にランナーを進めることができない場面が何度もあった。

外野から内野への連係プレーがうまくいかず、相手ランナーにたびたび余計な進塁を許してしまった。

と、このように分析するわけです。

そして、ウィークポイントの補強です。

チーム全体でバント練習をする。

連係プレーの練習時間を増やす。

と、このように取り組むわけです。

もし、これらのことをおこなわなければ、次の試合も同じようなミスで負けてしまいます。

しかし、しっかりと分析して補強をおこなえば、それ以降は同じような原因で負けることはありません。

テストも同じです。

まず、結果をしっかりと分析します。

方程式の活用で、特に割合に関する問題ができていなかった。

1次関数で、2つの座標からグラフの式を求める問題が、実はよくわかっていなかった。

と、テストの結果を見て、どこができていなかったかをしっかり分析します。

つぎに、補強です。

もちろん、やるべきことは間違えた問題のやり直しです。

このとき、もしわからなければ、すぐにわかる人に聞きます。

ここで重要なのは「すぐに」という点です。

「そのうち」と思っていたら、絶対に聞かないで終わってしまうからです。

「あ~ 、今回もやっちまったよ~」と、テストに対する反省の気持ちが強いうちが勝負です。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言いますが、テストが却ってきてから1週間も経ってしまえば、反省の気持ちも薄らいでしまいます。

わからなかった問題を理解したあとは、さらに類似の問題を使って練習しておけば完璧です。

ここでもたびたび書いているように、英語と数学は「積み上げ型」の教科です。

ですから、終わってしまったテストであっても、完璧にしておくことによって、次のテストに大きなプラスとなります。

また、それ以外の教科については、3年生になって本格的な受験勉強に取り組んだ時に、その成果が大いに出ることになります。

ほとんど知識のない状態から受験勉強をはじめる子と、ある程度の知識を持った状態からはじめる子では、受験勉強の大変さが全然違うからです。

ある程度の知識がある子は、それに上乗せするかたちで、スイスイと受験勉強が進んでいきます。

そして、余分なストレスや心配もなく、余裕を持って志望校に合格します。

ですから、テストは終わってしまったら終わりではないのです。

私の塾の生徒にも、さらに徹底していきたいと思います。

今日はこのへんで。