最小限の労力で!

こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。

ゴールデンウイークが終わりました。

毎年、気分も新たに4月から新しい学年が始まります。

しかし、5月の連休まではどことなく「試運転」的な感じがします。

したがって、ここからがいよいよ新学年の本格的なスタートと言えるでしょう。

連休明け早々に中間テストを終えてしまった学校もありますが、ほとんどの中学校では今月末からの実施です。

そこで、今回は「定期テストの対策法」について述べてみたいと思います。

定期テストであまり点数が取れなかった生徒に理由を聞くと、返事の中でもっとも多いのがこれです。

「テスト勉強の時間が足りなかった」

重い腰がなかなか上がらず、試験勉強に取りかかるのが遅くなってしまったということです。

これについては、わざわざ解決方法を論じるまでもありません。

試験勉強にもっと早く取りかかればいいだけの話です。

しかし、中にはこんなケースもあります。

かなり余裕を持って勉強を始めたのに、予定していた準備がすべて終わらなかったというものです。

このような場合は、いったいどうしたらよいのでしょうか。

私たちがまず理解しなければならないのは、勉強には「インプット」と「アウトプット」の2つの側面があるということです。

問題を解くのに必要な知識を、頭に入れて理解するのが「インプット」です。

そして、実際に問題を解きながら、問題を解く練習をおこなうのが「アウトプット」です。

テストで点数を取るためには、この両方の勉強が必要です。

このことは、水泳に例えてみれば理解できます。

コーチの話を聞き、泳ぎ方の理論を学ぶのが「インプット」です。

そして、実際にプールに入って泳いでみるのが「アウトプット」です。

いくら熱心に話を聞いても、実際に泳いでみなければ、けっして泳げるようにはなりません。

勉強もこれと同じです。

いくら教科書を読んで内容の理解に努めても、実際に問題を解く練習をしなければ、テストで点数を取ることはできないのです。

しかし、ここで困ったことが起こります。

試験前、すべての教科において、この両方をこなそうとすると、相当な時間が必要となってしまいます。

一般的に、テスト勉強はだいたい2週間前からという生徒が多いようです。

2週間といえばかなり長い期間のように思えます。

しかし、単純に5で割ってみると、1教科あたりの日数は3日もありません。

このわずか3日足らずの日数で、インプットからアウトプットまでのすべてをこなすのは、実際のところ不可能です。

かなり集中してがんばったとしても、せいぜいインプットが終わるかどうかだと思います。

ここでもうおわかりかと思います。

余裕を持って試験勉強を始めたはずなのに、思ったほど点数がふるわなかった原因はこれなのです。

インプットに時間を取られてしまい、アウトプットをほとんどしないまま本番に臨んでしまったということなのです。

これについて、何かいい解決方法はあるのでしょうか。

1つだけあります。

それは、インプットはテストの直前にまとめておこなうのではなく、普段からこまめにおこなっておくということです。

そして、テストの直前はアウトプットのみに集中するのです。

実は、テストでいい点数を取るためには、テスト前の過ごし方ももちろん大切ですが、テストのない時期の過ごし方のほうがもっと大切なのです。

それでは、普段からこまめにおこなっておくべきインプットとは、具体的にはどうすることなのでしょうか。

私の塾の場合、生徒たちに次のような指示をしています。

まずは当たり前ですが、塾の授業に集中することです。

授業の中で、すべて理解をしてしまうくらいのつもりで、最大限に集中します。

そして、そのあとが重要です。

授業が終わってから2日以内に、家でその内容を復習するのです。

具体的には、テキストのポイント部分や、授業で書きとったノートを読み返します。

そして、授業の時に解いた問題を、もう一度自分で解き直せばさらに効果的です。

たったこれだけでOKです。

かかる時間はほんのわずかです。

復習1回につき、1教科あたり1時間もかからないはずです。

これと同じことを、学校の授業をベースにおこなおうとすると、相当に時間がかかってしまいます。

学校の授業には、試験には直接関係のない、あまり重要でない部分もかなり多く含まれているからです。

したがって、その分だけ余計に復習の時間がかかってしまうのです。

学校とまったく同じ内容を、まったく同じ方法で指導していたのでは、塾が存在する意味はありません。

生徒が無駄なく効率的に勉強できるよう、そのための環境を整えて提供するのが学習塾の役割です。

最小限の労力で最大限の効果を!

これこそが、塾が生徒たちに提供すべき最大の価値なのです。

そして、そのことがしっかりとわかっている学習塾こそが、本物の学習塾と言えるでしょう。

今日はこのへんで。