こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
先日14日の日曜日は、行政書士試験の日でした。
行政書士試験は毎年1回、11月の第2日曜日に実施されます。
私も2年前、この試験を群馬県の高崎経済大学で受験しました。
ちなみに、この試験の合格率は毎年10パーセント程度です。
「この中で合格できるのは、10人中、たったの1人だけか・・・」
試験の開始前、同じ教室のなかにいる大勢の受験生を見てこう思ったのを覚えています。
正直、自分がそのなかの1人になれる気は、まったくしませんでした。
また、試験会場では、現役の行政書士の方が試験監督員を務めています。
もちろん、過去にこの試験を受けて、すでに合格をした人たちです。
ですから、その胸に光る「行政書士バッジ」が、ものすごくまぶしく見えました。
実は、私にとって、これが3回目の受験でした。
法学部の出身ではないうえに、塾の仕事をしながらの受験ということで、あまり思うように勉強が進みませんでした。
過去2回とも、合格点近くまでは取れたものの、あと一歩が届かず不合格といった感じでした。
この頃の私は、長引く受験勉強により、試験に対するモチベーションが保てなくなりつつありました。
また、年齢とともにだんだんと記憶力が衰えてきているという自覚もあり、正直、勉強がしんどくなってきていました。
「今回で合格できなかったら、もう諦めよう」
その日、私はそう決めて家を出ました。
しかし、試験会場でこの考えは一変しました。
周りを見回してみると、受験生の年齢層がかなり高いのです。
若い人ももちろんいましたが、自分よりも年上と思われる人がたくさんいるのです。
60代や、なかには70代くらいに見える人もいます。
そして、試験前の最終チェックのために、みんな熱心に参考書やノートに目を通しているのです。
それを見て、私はこう思いました。
「もし今回がダメでも、あともう1回だけ頑張ってみよう」
私は自分を奮い立たせ、途中休憩なしの3時間におよぶ試験に臨みました。
試験が終わってみての手ごたえは、ハッキリ言ってあまりありませんでした。
資格専門予備校が出す解答速報も見る気がせず、自己採点もいっさいおこないませんでした。
そして年が明けた1月、ほとんど期待をせずに合格発表を見てみると、なんと、自分の受験番号があったのです。
前後をよく見てみると、前は20人、後ろは40人ほど番号が飛んでいました。
「いやぁ~、よく合格できたなぁ・・・」
嬉しいというよりも、驚いたというのが正直な感想でした。
ところで先日、ガソリンエンジン車からEV(電気自動車)への転換が迫られるなか、世界の自動車産業が、現在どのような問題に直面しているかという番組をNHKで見ました。
その中で特に印象的だった内容があります。
これまで培ってきた既存の技術が要らなくなり、それにより、部品メーカーにおいても生産品の転換を迫られているという事実です。
そして、それに対応できない企業が事業の縮小や廃業へと追い込まれており、これにともなう形で、多くの人たちが職を失っています。
また、生き残った企業においても、新しい技術に対応できない人材のリストラが進んでいます。
このように、技術革新が目覚ましい現代において、世の中は私たちが思っている以上に急速に変化をしています。
そして、それにより、私たち自身もつねに変化を求められているのです。
つまり、これからの時代を生き抜くためには、新しい知識や技術を習得するための学びを、私たちは一生涯を通して続けていかなければならないのです。
そこで1つ確実に言えることがあります。
それは、これからの世代にとっては、学生時代の勉強体験が、今まで以上に重要となってくるということです。
なぜなら、人は学生時代の勉強を通して、勉強の仕方やそれに向き合う姿勢を学ぶからです。
学生時代に培った勉強の方法や姿勢は、大人になってからの勉強にも、十分に活かすことができます。
しかし、その経験がないまま社会に出てしまうと、いざ勉強が必要となったときに、どのように取り組んだらいいかがわかりません。
そして、間違った方法により時間を浪費してしまい、なかなか結果が出ないことにいら立って、ついには目標そのものを諦めてしまうのです。
また、勉強における「成功体験」があるか否かも、かなり大きな差となります。
「学生時代に頑張って志望校に合格できた!」
この事実は、本人が思っている以上にその人を支える大きな力となります。
「あの時、あんなに頑張れたんだから!」
そう思えばこそ、困難に立ち向かう勇気も湧いてきます。
これから冬を迎え、中3はいよいよ本格的な受験シーズンへと突入します。
彼らにとっては、人生初の大きなチャレンジです。
私の塾の中3生全員が、人生を支える大きな力の源を手にできるよう、全力で指導していきたいと思います。
今日はこのへんで。
来年度(2022年度)新中1予約受付中です。
下もぜひご覧ください。
(写真は北海道の積丹半島です。積丹半島の夏の海は、その鮮やかな青色から積丹ブルーと呼ばれています。この写真だけ見ると、何となくハワイかどこかの風景に見えますね・笑)