こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
梅雨の影響で、先週はジメジメとした天気が続きましたが、今日は久しぶりの晴天です。
これを書いているのはまだ午前中ですが、スマホで確認すると足利市はすでに32℃を超えているようです。
天気がいいのは水曜日までだそうですが、一足早い夏の到来といった感じです。
今日の昼食は、たっぷりとキムチを入れた冷麺でも作って食べようかなと思っています。
さて、大変ありがたいことに、ただ今、森戸塾は入塾ラッシュです。
休校の影響で、4月と5月は新規の入塾がまったくなかったのですが、学校が始まったあたりから、問い合わせや入塾がいっきに増えました。
森戸塾ではすでに4月の時点で新学期がスタートしていますが、あらためて新学期のスタートといった感じです。
新規入塾の生徒は大きく分けて2つに分かれます。
まったく塾が初めての子と、別の塾から移ってくる子です。
森戸塾の場合、もともと塾が初めてという生徒の割合が多いのですが、ここ最近では別の塾から移ってくる生徒も増えています。
通い慣れた塾を辞めて、ほかの塾に移ることはとてもエネルギーのいることです。
辞めたいと申し出ても、塾によっては執拗なまでの引き留めに合います。
特に大手学習塾にその傾向が強いようです。
何だかんだと理由をつけて、退塾を少しでも先延ばしにしようとします。
ひどい場合、退塾を申し出てから数か月も辞められないということもあります。
これには塾側の勝手な理由があります。
大手学習塾は会社組織です。
したがって、一般の会社と同じように「営業目標」があります。
この目標は、各教室ごとに課せられます。
「本年度の◯◯校の目標は生徒数◯◯名、目標達成期限は12月第1週まで!」といった感じです。
どんな会社であってもそうですが、目標は必達です。
達成できなければ、昇給や昇格などの査定に大きく響きます。
また、会社の体質によっては、最近大きな社会問題となっている「パワハラ」の餌食となってしまいます。
ですから、目標達成のために、あの手この手で、どうにか退塾を食い止めようとするのです。
この前、Yahoo知恵袋でこんな相談を見つけました。
「何回申し出ても塾がなかなか辞めさせてくれません。いったいどうしたらいいですか?」
塾の名前を見ると、全国的に有名な、業界でも屈指の大手学習塾です。
ちなみに、私も大学生の時、時給2000円ほどで時間講師のアルバイトをしていたところです。
相談に対する答えを読んでいて、思わず笑ってしまいました。
「別の教室ですが、うちもまったく同じ状況で困っています」という答えが、つぎからつぎへと出てくるのです。
そして、読み進めていく中で、特に納得したのがこの答えです。
「なかなか埒が明かなかったので、主人にバシッと言ってもらいました。そうしたら、あっさりと『わかりました』となり、無事に辞めることができました」
まさに、学習塾業界の体質が透けて見えるお話です(笑)。
塾業界の人間が日常的に接しているのは、子どもとお母さんです。
塾業界の人間は、ビジネス経験が豊富なお父さんと違い、お母さんが相手であれば、理屈が通らないことでも、何とか言いくるめることができると考えているのです。
しかし、お父さんが相手だとそうはいきません。
それで、あっさりと「わかりました」ということになるのです(笑)。
お父さんは、家族の生活を支えるための仕事で毎日忙しいため、子どもの勉強についてはお母さん任せになってしまいがちです。
私自身も塾の経営者でありながら、自分の子どもの勉強については、ほとんど妻に任せきりです。
しかし、世の中のお父さんたちが、お子さんの勉強や学習塾について、もっと目を向けるようになってくだされば、塾業界全体がもっとクリーンになるのではないかと思います。
塾業界の体質改善には、お父さんたちの「厳しい目」が必要というわけです。
ところで、いったん塾を変えると決めたら、絶対に躊躇をしてはいけません。
塾を変えるということは、一刻の猶予も許さない「時間との闘い」だからです。
勉強には「入試」というタイムリミットがあります。
タイムリミットまでの期間は、長くても3年です。
3年間は、ほんとうにあっという間です。
学ぶことは山ほどあり、1日たりとも無駄にすることはできません。
特に、数学と英語は「積み上げ」が肝心です。
いったんわからなくなってしまうと、修復するのに莫大な時間と労力が必要となります。
そして、修復できればまだいいのですが、実際はそうできないまま、高校入試を迎えることになる子がほとんどです。
したがって、来るべき高校入試で希望の進路を勝ち取るためには、きちんとした指導を受けることができる学習塾と、1日も早く出会う必要があるのです。
塾側の勝手な「時間稼ぎ」につき合っている暇はありません。
「善は急げ」です。
今日はこのへんで。