こんにちは。足利の学習塾 森戸塾の森戸です。
昨日ほどではないですが、今日も暑さが続いています。
現在、お昼を少し過ぎたあたりですが、スマホによると気温は31℃です。
昨日は昼食に冷麺を作って食べたあと、暑さに耐えながらスモークチキンを作りました。
我が家には10年ほど前に通販で買った、燻製用の土鍋があります。
名前を「いぶす君」といいます。
「もっとほかになかったんかい?」と、ツッコミを入れたくなるほどベタなネーミングですが、コイツが実に優れものです。
いろいろな燻製が手軽に、そして簡単にできてしまうのです。
まず、いぶす君の底にアルミホイルを敷き、カインズで買ってきた燻製用のチップをティースプーン6杯分ほど入れます。
今回は色付きのいい「ナラ」を使いました。
網をセッティングしたら、その上にベイシアマートで2枚398円で買ってきた、特大サイズのムネ肉を載せます。
ムネ肉には塩と砂糖を、それぞれ大さじ一杯分ほどすり込んであります。
そして、ふたを閉めて点火。
強火で5分、中火で15分ほど燻します。
その後、5分ほど待ってふたを開けると、香り豊かなスモークチキンの出来あがりです。
粗熱をとったあとで、5ミリほどの厚さにスライスして、七味マヨネーズをつけていただくと最高です。
我が家では食卓の定番です。
定番と言えば、森戸塾では「宿題」が定番となっています。
国語を除くすべての教科で、ほぼ毎回宿題が出ます。
宿題を出す目的は、授業内容の定着です。
残念ながら、塾に通っただけでは成績は上がりません。
熱心に授業を聞いても、時間の経過とともに忘れてしまうからです。
なぜ人間は、せっかく理解したものを忘れてしまうのでしょうか。
それは記憶のメカニズムに秘密があります。
人間は脳に入ってきた情報を、まず「海馬」と呼ばれる場所にストックします。
しかし、この海馬は記憶の「仮置き場」に過ぎません。
ここに置かれたままの記憶は、ある程度の時間が経つと勝手に削除されてしまいます。
そこで、すべての記憶が削除されてしまう前に、脳はその中から重要なものを選び出して、記憶の「貯蔵庫」である「側頭葉」に送るのです。
そして、側頭葉に送られた記憶は、ここで初めて「保存版」となり、その後も長い期間にわたってキープされるのです。
それでは、なぜ脳はこのような構造になっているのでしょうか。
ご存知のとおり、スマートフォンには機種ごとに決まった「容量」があります。
したがって、写真や動画を無限に保存できるわけではありません。
容量がいっぱいになってしまったら、不要なものを削除しない限り、それ以上新しいものは保存できません。
人間の脳も同じです。
もちろん、人間の脳は、スマートフォンなどとはくらべものにならないほど、大きな容量を持っています。
しかし、ふだん目にすることや耳にすることを、毎日ひとつ残らず記憶していたら、脳の容量はすぐにいっぱいになってしまいます。
そこで、脳はいったん海馬に置いた記憶を、重要なものとそうでないものに分けて、重要と判断したものだけを側頭葉に送り、そうでないものを削除してしまうのです。
それでは、脳はいったいどのような基準で、重要な記憶とそうでない記憶を分けているのでしょうか。
それは、記憶の「頻度」です。
例えば、たびたび顔を合わせる機会があった人と、たった1度しか会ったことがない人では、どちらの人の名前をすぐに思い出すことができるでしょうか。
もちろん、たびたび顔を合わせる機会があった人のほうです。
脳は「これだけ会う機会があるわけだから、この人は自分にとって重要な人物に違いない」と判断するのです。
本当に重要な人物かどうかは別として、脳はそう判断するわけです。
勉強もまさにこれと同じです。
授業で1回聞いただけでは、脳はその内容を重要とは判断してくれないのです。
その後も、くりかえし同じような問題に触れることによって、はじめて重要な情報であると判断してくれるのです。
ですから、そのための宿題というわけなのです。
ところで、宿題をきちんとこなすだけでも成績は上がりますが、さらに成績を伸ばしたい場合は、それにプラスしての復習が必要です。
繰り返しの頻度が増すと、記憶は「習慣」となります。
免許を取ったばかりの頃は、いちいち頭で考えながらでないと運転ができません。
「あれ?サイドブレーキ解除したっけ?」
「え~っと、ウインカー出さなくっちゃ!」
これを読んでくださっているお父さんもお母さんも、初めはこんな感じだったのではないでしょうか。
しかし、ある程度の期間が経ってくると、いちいち考えなくても無意識に体が動くようになります。
勉強も同じです。
いちいち考えなくても手が動く。
これこそが勉強における究極の形なのです。
そのような理由から、森戸塾では宿題を「そうなるための第一歩」と位置付けて、塾の定番としているのです。
今日はこのへんで。